手の打ちようなし…マテオ 3連続押し出し 金本監督苦笑い

[ 2018年5月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―6広島 ( 2018年5月12日    マツダ )

<広・神>7回、マテオは3連続押し出し四球を与えマウンドを降りる
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 1点ビハインドの中での勝負手が、無情にも敗戦を決定付けることになった。1―2の7回無死一塁から阪神先発・小野が田中に四球を与えたところでマテオを投入。「何とか抑えてくれると思って(起用した)」と話した香田投手コーチの期待は、あっさりと裏切られる結果になった。

 「取るべきところで、ストライクを取らないといけなかった。際どいところをしっかり見極められた。打者の方が上だった」

 マテオは試合後、あっさりと白旗をあげたが、投球内容は散々だった。無死一、二塁から対峙(たいじ)した菊池には2球連続で送りバントをファウルさせたにもかかわらず、3球目を無警戒だったのか、バスターで中前打された。捕手・梅野はボールを要求していたがスライダーが甘く入った。続くバティスタに右犠飛を許し鈴木に四球を与え再度、満塁。2死までこぎつけたが、安部、野間、会沢に、まさかまさかの3連続押し出し四球。球団投手では09年8月27日の横浜戦で江草が記録して以来となる惨状に、ベンチも手の打ちようがなかった。

 「見ての通り。四球四球で。(ベンチも)どうしようもないじゃん。そりゃあ(岩崎は)出しにくいわな。岩崎を出しても(代打)新井が来るだろうし」

 金本監督も怒りを通り越し苦笑いするしかない助っ人の背信投球。ダメージが大きく残る敗戦となった。(山本 浩之)

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2018年5月13日のニュース