ロッテ 今季初の2桁得点 角中4番で復帰 5番アジャ伸び伸び3安打4打点

[ 2018年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ12―3西武 ( 2018年5月12日    メットライフD )

2回2死二塁、清田の適時二塁打で生還した井上(右)を出迎える井口監督(中央)
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 トドメもこの男だ。9―3とリードの6回2死二、三塁、ロッテ・井上は「5番打者でも走者を還す気持ちは同じだった」とこの夜4打点目となる右前2点打を放った。これで11点目。開幕から「角落ち」のハンデ戦を強いられたが、今季32試合目で初の2桁12得点。西武の強力打線のお株を奪った。

 「2回には一気にひっくり返してくれた。今年一番の(打線の)つながりでしたね」

 連敗が3で止まっただけではない高揚感が、井口監督の言葉からはにじみ出ていた。

 0―2の2回だ。11打席無安打だった新外国人ドミンゲスの逆転来日1号3ランが号砲。なお1死満塁とし、中村の押し出し死球、胸椎の圧迫骨折から復帰した4番・角中の中犠飛で加点。2死一、二塁では井上、清田の連続適時二塁打などで一挙8点を奪った。

 「(角中は)やっと戻ってきてくれた。晴哉(井上)も楽に打てた」。4番まで走力がある選手を並べるのが指揮官の理想。「ようやく開幕」という万全の打順で、4番から5番に下がった井上へのマークも分散した。

 荻野は9試合ぶりのマルチ安打、藤岡裕も12試合ぶり猛打賞、中村は16試合連続安打と1〜3番も上向き。角中は「明日でカード勝ち越しを決めたい」と意気込んだ。借金はまだ4。ロッテの巻き返しはここから始まる。(福浦 健太郎)

 ○…涌井は大量リードにも背中を押され7回5安打3失点で3勝目を挙げた。初回1死一塁、浅村に先制2ランを浴び、チームは8試合連続で先制を許す苦しい展開も、2回に8点の援護を受け立ち直った。「(逆転3ランの)ドミンゲスがよく打ってくれたし、角中が戻って打線がつながった」とエースは感謝しきりだった。

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2018年5月12日のニュース