阪神 屈辱的大敗で今季3度目の3連敗 金本監督「だから見ての通りよ 答えようがない」

[ 2018年5月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―14広島 ( 2018年5月12日    マツダ )

大量失点に厳しい表情の阪神・金本監督
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 屈辱的大敗…。阪神は11日の広島戦(マツダスタジアム)に1―14で敗れ、今季3度目の3連敗を喫した。今季ワーストで、昨年7月19日の同カード(甲子園)以来となる14点を失い、勝率5割に逆戻り。先発・能見篤史投手(38)が初回から6失点など4回9失点の炎上で広島打線に火を付け、計13被安打5本塁打と目も当てられない敗戦となった。

 東京からの長距離移動を挟んで臨んだ試合は、プレーボール直後に大勢が決した。終わってみれば、今季ワースト14失点の大敗。阪神にとって、疲労と黒星だけが増えた1日となった。試合後の金本監督は、努めて淡々と報道陣に応じた。

 「まあ見ての通り。(球威は)どうやろうな。(問題は)切れとかコントロールじゃないかな。まあ2回で終わったわね。だから見ての通りよ。答えようがない」

 先発投手が早々に打ち込まれては、ベンチも手の打ちようがなかった。まずは初回だ。1死無走者から先発・能見がいきなり菊池、バティスタに2者連続被弾。さらに2死一塁から安部に右中間適時三塁打を食らい、2死一、三塁から暴投で1点を失い、締めくくりに石原に2ランを浴びた。わずか打者8人、30球で6失点。能見の1イニング6失点は15年8月19日の巨人戦以来で、初回に限れば14年6月29日の中日戦以来。1イニング3被弾は初の屈辱だった。

 まだ終わらない。続く2回も1死一塁からバティスタに左越え適時打二塁打、2死二塁から新井に左中間適時二塁打を浴びた。なおも2死二塁から安部の三ゴロを大山が一塁へ悪送球し、さらにもう1点を献上。4回8安打9失点で2敗目を喫した能見は「ああなってしまった。以上。何もないです」と言葉少なに球場を後にした。

 能見の後を受けた2番手・山本も7回に菊池、バティスタに2本塁打を浴び、3回5失点と精彩を欠いた。8回から登板した3番手・石崎も安部に1安打を許し、3投手で計13被安打14失点…。打線も4安打1得点と振るわなかった。「こういうゲームを2度としないようにしないといけない」と片岡ヘッド兼打撃コーチ。幸いにも4位・DeNAが敗れたため、何とか3位はキープした。貯金は失ったが、まだ勝率5割。ここが踏ん張りどころだ。

(惟任 貴信)

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2018年5月12日のニュース