阪神 江越 635日ぶりの一発「なんとか粘って…その結果、ホームランに」

[ 2018年5月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―14広島 ( 2018年5月12日    マツダ )

6回表無死、ソロ本塁打を放ち、糸井(右)とハイタッチをかわす江越
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 2年ぶりに江越らしい打球がサク裂した。2試合連続で「1番・中堅」を任されると、10点ビハインドの6回先頭で巡ってきた第3打席。フルカウントからの6球目、ジョンソンの高め直球を完璧に捉え、バックスクリーン左に特大の今季1号ソロを叩き込んだ。

 「追い込まれてから、なんとか粘っていこうと思っていました。その結果、ホームランになった」

 16年8月14日の中日以来、実に635日ぶりの一発は推定飛距離125メートルの衝撃弾だった。首位・広島に完膚なきまでに打ちのめされた敵地での一戦。静まりかえっていた虎党が唯一、湧いた瞬間だった。

 「まあ彼に対する期待というのはあるけどね。やっぱり、ちょっと。どこでどう、きっかけをつかむかは彼次第です」

 久々に持ち味を発揮した姿に、金本監督はさらなる奮起を求めた。現状、中堅のポジションは誰も固定できていない。これまでは投手の左右で高山、俊介の併用が続いていたが、いずれも打率1割台と低迷している。

 機動力と破壊力を兼ね備え江越が今後、課題の確実性を発揮できれば、一気に定着してもおかしくない。不安定なチーム状況が、江越にとってはこれ以上ないチャンスだ。

(巻木 周平)

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2018年5月12日のニュース