西武 強烈ワン・ツー・スリー弾 3回3発一挙6点、楽天粉砕

[ 2018年5月7日 05:30 ]

パ・リーグ   西武11―0楽天 ( 2018年5月6日    楽天生命パーク )

<楽・西>3回1死一塁、浅村(中央)が左越えに2ランを放ちベンチに迎えられる
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 獅子の打球が舞う。強烈な3発が仙台の空を舞った。3回1死から西武がソロ、2ラン、3ランと「ワン・ツー・スリー」弾。プロレスなら3カウントでフォール勝ちだ。まず秋山が先制ソロ。続いたのは主将の浅村だ。

 「今日は特別な、記念の日。本塁打が打ててうれしい」。1死一塁で藤平の直球をしばき上げた。左越え7号2ラン。ベンチの辻監督と橋上作戦コーチは「ソロ、2ランと来て、次は3ランじゃ…」と冗談を飛ばしたが、2死一、二塁で栗山が右翼にズドン。2人は顔を見合わせ「えーっ!」と叫んだ。1イニング6点以上は開幕30試合で早くも8度目だ。

 3安打3打点。浅村は通算1000試合出場を自ら祝った。「ここまでいろんなことがあった。素直にうれしい」。1000分の1。忘れられない試合がある。13年9月26日の楽天戦だ。1点を追う9回2死二、三塁で、田中(現ヤンキース)の153キロ直球に空振り三振。目の前で優勝を決められた。胴上げのシーンを目に焼き付け「自分たちもこういう経験を味わいたい」と誓った。チームが前回優勝した08年秋のドラフト3位で入団。昨季まで優勝経験はなく、「今年は必ず優勝を」との思いは誰よりも強い。

 エース菊池が左肩の張りで離脱。主将は「全員でカバーしたい」と力を込めたが、この打線ならばハンデにならない。今季3度目の4連勝&5度目の同一カード3連勝。貯金は16に膨らんだ。足でかき回したと思えば四球でつなぎ、どこからでも一発が飛び出す。獅子が咆哮(ほうこう)しながら舞う「獅子舞打線」。西武の強さがいよいよ極まってきた。 (鈴木 勝巳)

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