楽天 早くも自力V消滅 55年大映以来63年ぶり屈辱

[ 2018年5月7日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天0―11西武 ( 2018年5月6日    楽天生命パーク )

<楽・西>3回1死、浅村(右)に2ランを打たれた藤平
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 楽天の自力優勝の可能性が、31試合目で早くも消滅した。先発・藤平は3回に秋山にソロを浴びると、その後も一発攻勢に遭うなど、3回2/3を自己最多の9失点でKOされた。「投げたいところに投げられなかった。試合をつくれず申し訳ない」とうなだれた。

 これでチームは4連敗となり、7勝23敗1分けで借金16。梨田監督は「中身がなさ過ぎる。一番悪いのは監督」と責任を負った。安部井寛チーム統括本部長は「自力優勝の消滅は数字上のことで、あと112試合ある。全然、諦めていない」と話した。4月30日にはコーチ2人を入れ替えたが、そこからも1勝4敗。今後もチーム状況が上向かなければ、さらなるテコ入れの可能性もあるが、同本部長は「現段階でお話しできることはない」と言葉を選んでいた。 (黒野 有仁)

 《55年大映以来63年ぶり屈辱》楽天は開幕31試合目で自力優勝の可能性が消滅。楽天が残り全勝でも119勝23敗1分けの勝率・838。この場合、西武は楽天との残り16試合に全敗となるが、他カードに全勝なら120勝23敗0分けの勝率・839で、楽天を上回る。最近の早期自力V消滅を調べると、プレーオフの勝者を優勝としていた05年には、楽天が29試合で消滅しているが、3位以上なら優勝の可能性を残していたため、当時は自力1位の消滅。31試合以内での自力V消滅となると、55年大映が27試合で消えて以来63年ぶりの屈辱になった。

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2018年5月7日のニュース