糸井 こどもの日初弾 豪快ダメ押し5号「見えへんかった」

[ 2018年5月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―2中日 ( 2018年5月5日    甲子園 )

<神・D>6回、5号2ランを放ち、植田(左)とハイタッチする糸井
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 完璧に引っ張った当たりも、阪神・糸井は走らずその場で打球を見送った。「ボールが見えへんかった」と打球の行方を見失ったが、一塁塁審・白井はホームランと判定し、ダイヤモンドを駆け抜けた。

 「打ったのはおそらくツーシーム。しっかりスイングすることができました」

 4―1で迎えた6回1死一塁。1ボールから伊藤準の2球目内角球ストレートを完璧に捉えると、高く、速く、鋭く飛んだ。左翼へ吹く浜風に負けない右翼ポール際への弾丸ライナー。4月28日の広島戦以来6試合28打席ぶりの5号2ランは、自身14打席ぶり安打でもあった。

 「いいタイミングで追加点が取れて良かったです」

 打った本人も大きくうなずいた。点差を5点に広げる正真正銘のダメ押し弾。金本監督からは「らしい(当たり)ね。あれは大きかった」と称賛された。

 15年目を迎えた今季は、順調に本塁打を量産している。27試合を終え、チームトップの5本塁打。143試合に換算すれば26発ペースとなり、オリックスに在籍していた14年の自己最多19本の更新も視野に入る。

 大きなホームランを打ちたい――。野球をする少年少女が思い描く夢の道しるべを示した。「こどもの日」は計10試合で38打数12安打の打率・316、7打点となったが、意外にもこの日が初アーチ。これぞプロ野球選手という強烈な一打で、甲子園に駆けつけた子供たちに鮮烈な思い出を残した。

 3回には一ゴロ併殺崩れで一塁に残ると、ロサリオの打席で初球に二盗を成功させた。4月30日の広島戦以来今季3個目の盗塁を決め、ロサリオの左前適時打で3点目のホームを踏んだ。強打だけでなく持ち味の走塁でも得点に絡む働き。プロ野球の魅力を伝えた勇姿こそ、最高のプレゼントになった。(長谷川 凡記)

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