【槙原寛己氏視点】巨人・大城のリードが田口のカンフル剤に

[ 2018年5月6日 09:17 ]

セ・リーグ   巨人8―3DeNA ( 2018年5月5日    横浜 )

<D・巨>6回、田口(左)に声をかける大城。初バッテリーで好リード
Photo By スポニチ

 巨人の由伸監督はしてやったりだね。試合前、連敗脱出の秘策を聞いたら「ありますよ。言えないですけど…」。どうやら大城の先発起用だったらしい。3度の得点シーン全てに絡んだ積極的な打撃が、打線のカンフル剤になっただけじゃない。

 今季調子が出ていない田口を好リード。初回1死一、二塁でのロペスに対する配球が印象的だった。初球から内角を4球続け、5球目に外角直球をファウルさせたあとの6球目。また内に戻ると思わせておいて、外の5球目と同じ軌道からチェンジアップを落として空振り三振に仕留めた。ロペスは戸惑ったに違いない。

 私も調子がよくないときに正捕手の山倉さんじゃなく有田さん、中尾さんや若い吉原と組んで「こんな配球もあるんだ」という新発見があった。2回以降は大量援護とDeNAの淡泊な攻撃にも助けられて7回を2失点に抑えた田口。大城のリードで何かヒントをつかんだとしたら、巨人にとっては1勝以上の価値がある。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2018年5月6日のニュース