イチの存在はマリナーズの支え クラブハウスに“大人の雰囲気”

[ 2018年5月5日 06:15 ]

練習を見つめるイチロー(AP)
Photo By AP

 イチローは今季、5年ぶりに開幕戦にスタメン出場した。本拠地セーフコ・フィールドでは過去最多の4万7149人が総立ちの拍手。試合後に言った。「こんなふうにしてもらったら、もうこの先、シアトルを離れたくないという気持ちになる」。この気持ちが、今回の「生涯契約」につながったのだと思っている。

 チーム合流が3月7日と遅れた上、右ふくらはぎを痛めて頭部死球まで受けた。オープン戦の打席数はわずか12。全力疾走もままならない。それでも首脳陣は回復を信じ、待ってくれた。「ここまで我慢してくれて、最終的にこの判断をしてくれた。途中から入ってケガをした選手に対する扱いではない」。チームへの愛着と感謝。ベンチ入りメンバーを外れることになっても、メジャーの他球団でのプレーや日本球界復帰の選択肢は、最後までなかった。

 この2カ月間を、イチローは「毎日が僕にとってのギフトを贈られているようで、本当にハッピーでした」と表現した。一方で、チームにとってもイチローの存在は「ギフト」だった。ドミニカ共和国出身の37歳クルーズは「僕は彼とは違うタイプの選手だけど、体重管理、鍛え方を聞いた」と慕っている。カノ、セグラを含め、自由奔放に振る舞いがちなラテン系選手が主力に多い中、イチローがクラブハウスに落ち着いた大人の雰囲気をもたらした。

 ここまで18勝12敗で、首位に立ったエンゼルスに0・5ゲーム差の3位。好スタートを、ディポトGMは「イチロー効果」と言う。その言葉が全てを表している。 (笹田幸嗣通信員 マリナーズ担当)

続きを表示

「第101回全国高校野球選手権大会 各地区結果」特集記事

「第90回(2019年)都市対抗野球大会」特集記事

2018年5月5日のニュース