地元紙記者が語るイチローの“生涯契約”舞台裏「マ軍はうまく考えた」

[ 2018年5月5日 05:56 ]

マリナーズの会長付特別補佐に就任し、記者会見するイチロー(AP)
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 チームがクリーブランド遠征から戻った4月30日。レジェンドの今後に関する会談が極秘で行われた。出席したのは、イチロー本人とアラン・ターナー通訳、ジョン・スタントン球団会長、ジェリー・ディポトGM、ジョン・ボッグス代理人の計5人。その席で「会長付特別補佐」というプランが提示された。

 マリナーズは3月にイチローと契約した時点で「4月はその後の処遇を決める期間になる」ということでイチロー側と合意していた。結果は打率・205。正左翼手ギャメルも復帰し、球団は今季は若い選手にチャンスを与える方針を決めた。

 とはいえ、イチローは特別な存在であり、若手にも好影響を与えていた。ゴードンやハニガーはいつも彼の話を聞きたがっていた。だから、放出する考えは一切なかった。問題は、イチローが喜んで受け入れてくれるような役割を用意できるか。それが「会長付特別補佐」だった。

 イチローの心に一番響いたのは、引退せずに、19年の日本開幕戦でプレーできるように準備してもらうという要素だっただろう。かつての英雄、グリフィーはマ軍復帰2年目の10年6月に突然引退を発表したが、同年は打撃不振、監督との確執、居眠り騒動などがあり、醜い終わり方だった。イチローには現役続行のチャンスを残しながら、新しい役割に挑んでもらう。マリナーズはうまく考えたと思う。 (ラリー・ストーン氏 シアトル・タイムズ紙記者)

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