イチ 肩書変わるが「僕が変わることはないと思いますけどね」

[ 2018年5月5日 05:30 ]

マリナーズの会長付特別補佐に就任し、記者会見するイチロ(AP)
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 【イチローに聞く】 ――決断を後押ししたものは何か。

 「3月頭の時点でこのユニホームを着られることは想像していませんでした。だから、マリナーズと契約してから今日まで、毎日が僕にとってのギフトを贈られているようで、本当にハッピーでした。これが大好きでない人たちであったら、この決断はできなかったと思います。だから後押しという意味ではチームメートと言えるんじゃないですかね」

 ――引退ではない。

 「改めて決意表明するのもおかしな感じだけど。(今年は)ゲームに出られないので、これが来年の春に僕が240ポンド(約108・9キロ)になっていたら終わりですよ。ただその可能性は低いと思うので。そうでなければ終わりでないと思います」

 ――試合に出られない寂しさは。

 「チームと一緒に練習することもできるわけですから。仮にこれで終わりだったとしても、僕はそれを続けると思うんですよね」

 ――昨日のゲームに臨んでいた心境は?

 「その事実は理解しながらやっていました。周りから見た時に“何か違うな”と思われる状態は、一番僕がしたくない状態なので。それは選手として今まで、どんな感情の時も、それを見ている人には悟られないというのをモットーにやってきましたから。昨日もそういう状態で臨みました」

 ――監督から“右翼守るか?”などは。

 「それはなかったです」

 ――ゲームが終わった瞬間はどうだった?

 「いや、セグラ、あそこでダブル(2日のアスレチックス戦、同点の8回に二塁打を狙った走塁)はないよな、とかですよね。(セーフになったが)あの判断はないんですよ。ああいうところなんですよね、大事なのは」

 ――周りに目を向ける機会が増える。

 「ゲーム中はテレビでゲームを見ることになる。全ての動きを見られるわけではないですけど。僕から何かを言うというのもおかしな感じになる。ただ僕ができる範囲で、彼らから何か聞かれれば、もちろんそれに答えることはあると思います。僕の方から積極的に、ただ昨日の(セグラの)プレーは言っておかないといけない。あれは言っておかないと。アウトとかセーフとか関係なくね。言わなきゃいけないんですよね」

 ――昨日のセグラのプレーだったら?

 「昨日のプレーなら同じラテン系が言うのが効果的だから。クルーズとかに言って、あれはどうだ、という順番なのかな。あのプレーについて今日、僕が言ったら“いきなりおまえ”ってなるから。それはできないですよね」

 ――昨日の最後の打席(空振り三振)では何を意識していたか。

 「良い結果のイメージをするし、それができたら最高だよなって思うけど、なかなかそうはいかない、という現実もあったという打席でしたね」

 ――試合に出ないで感覚を維持し調整する難しさは。

 「これからですよね。新しいチャレンジであることに間違いない」

 ――これまでの挑戦の中でも難易度の高いものとなる。

 「ただ、キャンプをやらなくてもゲームってできちゃう。申し訳ないですけど。そういうことも分かったりもしているので。できないことじゃない。イメージできなくはない。ただ、明確にどうかというと、もちろんやってみなくては、というところですけど。それも研究材料の一つになるんじゃないですか」

 ――監督と選手のつなぎ役になるか。

 「全く分からないです。でもロッカーは選手のロッカー。戦っている選手からすればもしそこにコーチが、コーチというのも変だけど、選手じゃない人がそこにいるのは何か変な感じ。今まで選手だった人がね。だから僕はあくまでも、もちろん選手側にいないといけないと思ってますけどね」

 ――肩書が変わることで変わる可能性があるものは。

 「僕が変わることはないと思いますけどね。ただ、練習を一緒にするので。選手からすれば、“選手よりいい動きするなよ”とかそんなのは出るかもしれない。それはちょっと心配ですね」

 ――アクティブプレーヤー(ベンチ入りの25人枠)ではないというだけの違いか。

 「見た目にはそうだと思いますよ」

 ――開幕から1カ月やってみてこのチームに必要だと感じているもの。

 「選手でもそうじゃなくても、テレビで見ているだけのファンの人から見ても、何が必要かというのははっきり分かると思います。分かりやすく分かるチームだと思いますけどね。具体的に言わないけど」

 ――表記する場合はどうすればいい?

 「本当ですよね。どうします?これって誰が決めるものなの?イチローでいいんじゃないの?それは変わらないからね。裏じゃみんな呼び捨てしているんだからいいよ。そこは皆さんのセンスに任せるということで」

 ――次のトロントも同行するか。

 「行きますよ」

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