“雨男”メッセ スライド登板で快投誓う「準備はできている」

[ 2018年5月3日 08:10 ]

キャッチボールをするメッセンジャー
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 無敵の“雨男”が、3度目の出現だ。3日のDeNA戦にスライド登板することが決まったメッセンジャーは、はやる気持ちを必死に抑えるように、仕切り直しの一戦へ視線を向けた。

 「雨ッセ、雨ッセ(笑い)。準備はできているので、とにかく早く投げたいね」

 登板予定が雨で流れるのは、前回24日のヤクルト戦(松山)に続いて2週連続と不運が重なっている。松山では、雨粒が落ちてくる天を見上げ「雨ッセ!」と無念そうに笑い飛ばすしかなかった。

 スライド登板ではないものの、17日の中日戦も中止となっており、これで3週連続で雨天中止の翌日に先発マウンドが巡ってきている。ただ、そこは豊富な実績を持つ来日9年目のエース。コンディションを落とすことなく“雨のち晴れ”の快投を見せている。

 18日の中日戦は6回2失点にまとめ、前回25日のヤクルト戦は7回1失点でリーグトップの4勝目をマーク。雨天翌日は2戦2勝とこれ以上ない結果を残しており、3連勝も期待してしまう。

 スライド登板は、2日連続で登板前日の緊張感を味わうことになり、精神面でのタフさも要求される。決して簡単でないことも、経験でカバーする。今回もチームに勝利をたぐり寄せる安定感ある投球を見せ、雨男の“神話”は継続させるつもりだ。

 2日は甲子園球場の室内練習場でキャッチボール、ショートダッシュなどで入念に汗を流して本番へ備えた。

 開幕から5試合に登板し4勝(1敗)、防御率1・82と過去最高のロケットスタートを切ることに成功した。4月16日には出場選手登録日数が8年に達して、目標としていた国内フリーエージェント(FA)権の取得資格条件を満たし、気合は例年以上。白星量産へ障壁は見当たらない。 (遠藤 礼)

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2018年5月3日のニュース