ロッテ痛恨の重盗失敗 読まれた“走塁改革”

[ 2018年5月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―3ソフトバンク ( 2018年5月1日    ZOZOマリン )

 相手の強肩を認めた読みが、裏目だった。ロッテは初回1死一、三塁。一塁走者の中村がスタートを切り、三塁走者だったロッテの藤岡裕は重盗を頭に描いた。

 「甲斐さんだったので(盗塁阻止へ)二塁に投げると思った」

 投げた瞬間にスタートしようと、本塁へ体重がかかった。ただ、相手の心理は逆。「(ロッテは)オープン戦で(重盗を)やった。右打者なのでまずは三塁走者を確認した」と甲斐。井口監督の掲げる「走塁改革」でオープン戦で3度、一、三塁での重盗を成功させたことが、逆に警戒心を高めてしまった。

 不運だったのは右打席に1メートル80、114キロの井上がいたことだ。1メートル70、75キロの甲斐はすっぽりと巨体に隠れた。「それも少し(影響は)あった」と藤岡裕。甲斐の姿が見えた時は戻れないリードになっていた。

 両リーグ最多35盗塁と「足」を武器とする井口監督も「甲斐にやられた」と白旗。連勝は2で止まり、再び、借金生活へ落ちた。(福浦 健太郎)

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2018年5月2日のニュース