5戦全勝 打点神話できつつある糸原「何が何でも還してやろうという気持ちで」

[ 2018年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―1DeNA ( 2018年5月1日    甲子園 )

4回無死、糸原は右前打を放つ
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 「左腕キラー」の看板に偽りはなかった。チームとして昨季苦戦したDeNA・今永をプロ2年目で初めて対峙(たいじ)した糸原が、あっさりと攻略した。初回、1点を先制しなおも2死一、三塁から初球の外角直球を鮮やかに中前に弾きかえし、前日30日の広島戦に続く2試合連続適時打になった。

 「福留さんが、あのような形(死球)でつないでくれたので、何が何でも還してやろうという気持ちで打ちました」

 先頭で迎えた4回は内角に入ってきたスライダーを力強く引っ張って右前打。今永をこの回限りで降板に追いやる3得点の起点となった。

 2年目の進化が著しい。左投手に対し13打数2安打、打率・154と結果を残すことができなかった昨季に比して今季は30打数14安打、同・467とハイアベレージを残しており、対右投手(51打数12安打、同・235)の数字を大きく上回る。左投手を打てないとレギュラーは獲れない――。技術面での進歩に加え、金本監督が「左が来ても怖がらない、踏み込めるのが彼の良さであり強さ。引き続き、続けてほしい」と話すように精神面での成長も好結果につながっている。

 4月11日の広島戦を皮切りに打点を挙げた5試合は全勝。「糸原の打点神話」ができつつある。7回には右腕の三嶋からも中前打を放ち、同25日ヤクルト戦以来、今季3度目の3安打も記録した。6番に座る糸原が好機で打てば「5月攻勢」が現実のものとなるはずだ。

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2018年5月2日のニュース