上本「いける」ムードをつくる 天敵攻略でけん引

[ 2018年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―1DeNA ( 2018年5月1日    甲子園 )

6回裏2死、上本は左越えにソロ本塁打を放ちロサリオ(右)と歓喜の抱擁
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 天敵攻略の旗手は3試合ぶりに先発した1番・上本だった。まずは初回。6球粘り、フルカウントからの低め直球を捉えて左中間を破る二塁打で出塁した。今永の出ばなをくじく一打で「いける」ムードをつくり、犠打で三進後、糸井の適時打で先制の本塁を踏んだ。

 2回2死から中前打を放つと、5点優勢の4回1死一、三塁ではフルカウントから同じ低め直球を中堅に打ち上げて6点目をたたき出した。初回の一打とともに見逃せばボールであろう低い球をコンタクト。本拠地・甲子園に限れば昨年5月28日の3回から16回2/3連続無得点に抑えられていた今永を持ち前の打撃技術で沈めた。

 最後は豪快な一発で開幕2戦目以来の猛打賞を決めた。6回2死で2番手・三嶋の2球目スライダーを仕留めて左翼席へ1号ソロ。今季の猛虎の1番打者としては初めての一発だった。力と技、両面で機能した姿に金本監督も「先頭で出て、今日3本か。本塁打で7点目かな。あれで今日の秋山は1人でいけると確信できた本塁打」と満足げだった。

 昨季は二塁でチーム最多125試合に出場しても定位置が確約されていたわけではなかった。昨冬には右足首を手術。「ベテランの方はそうかもしれませんけど…。僕の場合は一打席一打席できることをやるだけ」とオープン戦も調整ではなく、とにかく結果と内容にこだわった。

 開幕後も鳥谷らと併用が続く中、17試合で36打数13安打、打率・361、出塁率・415。1番に座った4試合では打率・462、出塁率・500へ跳ね上がり、攻撃を活性化させている。きょう2日以降も浜口、東と左腕戦が続き、1番登場は濃厚。低迷気味だった打線のけん引に期待が高まる。(巻木 周平)

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2018年5月2日のニュース