巨人 山口俊 自己最悪8四死球 会沢に連続死球「あそこを突かないと抑えられない」

[ 2018年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―6広島 ( 2018年5月1日    マツダ )

5回途中6失点でマウンドを降りる山口俊                                                                                                                           
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 2試合連続完投勝利中だった巨人・山口俊が乱れた。両軍が本塁付近に入り乱れた会沢の2死球を含め、13年目で自己ワーストの8四死球。5回途中、巨人移籍後ではワーストタイの6失点KOで今季初黒星を喫し、「コントロールできなかった。つくり直したい」と責任を背負った。

 敵地に乗り込んでの首位決戦。菅野に並ぶ3勝右腕を送り込んだが、この日は精彩を欠いた。初回だけで2四球。2回も2死一塁で会沢に死球を与え、続く投手・中村祐に対して痛恨の四球。さらに田中にも押し出し四球で、1点を返された。

 「一番は投手に四球。嫌な流れになったポイントと思う」と高橋監督が振り返ったように、3回から形勢が逆転していった。先頭から2者連続アーチを許した。1死一、三塁では再び、会沢に死球。6年前に危険球を当てた相手に対し、2打席連続死球を与えた。

 5回にはその会沢に適時二塁打されたが、2死球はいずれも相手を抑えるために内角を突いていった結果である。山口俊は「あそこ(内角)を突かないと抑えられない。もう一度、制球を磨けるようにしたい」とし、村田ヘッドコーチも「死球はしょうがない。インコースを攻めた結果やから」と振り返った。

 山口俊は2回の攻撃時、一塁から坂本勇の左中間二塁打で激走してして生還。投球の乱れに影響した可能性を問われたが「チームとして“しっかり走ろう”とキャンプから言われていたので」と言い訳することはなかった。

 先制した試合は昨年から18連勝中だったが、止まった。「勝っても負けても、日々、気持ちを切り替えて」と指揮官。首位攻防第2戦で星を取り返す。(川手 達矢)

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2018年5月2日のニュース