清宮 1軍デビューへ 松井秀1号、野茂米初登板…5月2日は日本球界に伝説が生まれる日

[ 2018年5月2日 05:30 ]

室内練習場でロングティーを行った清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が1日、1軍初合流となるきょう2日の楽天戦(札幌ドーム)に備えて札幌入りした。25年前の「5・2」は巨人・松井秀喜がプロ初アーチを飾ったメモリアルデー。栗山英樹監督(57)は昇格即スタメン起用を示唆しており、高校通算111本塁打の注目ルーキーは「ゴジラ弾」の再現を狙い、「スラッガー伝説」の第一歩を踏み出す。

 1軍デビューを控えた清宮が、北の大地に降り立った。満開の桜が咲き乱れる札幌。ダークスーツに早実カラーのえんじ色のネクタイを締め「1軍に来たからには、ずっとこっちでやりたい。結果を残さなければいけない。やってやるぞという気持ち」と力を込めた。

 きょう2日は偉大な先輩たちが、歴史に名を刻んだ記念日。93年には巨人・松井が東京ドームで右翼席に豪快なプロ1号を叩き込んだ。また、日本人メジャーのパイオニアとなったドジャース・野茂も95年の現地時間にジャイアンツ戦で大リーグ初登板を飾った。

 新人合同自主トレで右手親指を痛め、春季キャンプ中には急性胃腸炎となった。オープン戦期間には局限性腹膜炎で入院もした。順調ではなかったが、清宮は2軍で4本塁打を放ち、自力で1軍切符をもぎとった。

 「もちろん、打ちたい気持ちはある。まだ札幌ドームでは打ってないですし、たくさんの北海道の方たちの前で打つのは違った意味がある。ここで打つ本塁打は特別な一本」

 注目が集まる起用法について、栗山監督は「1週間ずっとベンチに座っているなら(1軍に)上げない」と先発起用を示唆。打順は6、7番が見込まれる。早実の大先輩・王貞治は巨人1年目の国鉄(現ヤクルト)との開幕戦で「7番・一塁」でデビューしたが、清宮が同じ軌跡をたどる可能性は十分にある。

 楽天は、大谷(現エンゼルス)のデビュー戦の相手となったエース・岸が先発する。新千歳空港から札幌市内の寮に到着した際には、隣接する室内練習場で練習していた岸と遭遇。「明日出るの?」と聞かれて「わかりません」と応じたが、「どれをとっても一級品で、日本を代表する投手。もし対戦できるなら対戦を楽しんでできれば」と自身も体を動かしてデビューの瞬間を待ちわびた。

 寮の前にはファン約50人が集まり、通常1〜2人の警備員が3人体制で警備にあたった。きょう2日の楽天戦も多くのファンが球場に詰めかけることは必至。「楽しくやることが大前提。その上でチームに貢献することができれば」。大きな期待を背負い、背番号21が新たな歴史をつくる。(東尾 洋樹)

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