ロサ弾生んだ植田の目と足 3四球、バントヒットに盗塁 同点&決勝の2得点

[ 2018年5月1日 11:31 ]

<広・神>7回、セーフティーバントを決める植田
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 ロサリオの一撃は植田なくして生まれなかった。延長10回。先頭でカウント1―2からの高め直球を叩くと、打球は三塁線に寄っていた安部のグラブをかすめて左前に抜けた。さらに、塁上では大幅リードで一岡にプレッシャーをかけ続けた結果、ロサリオへの決め球が甘く入り、勝ち越しにつながった。

 「2番で出してもらったので、クリーンアップの前に走者を出せるようにと思っていました」

 前日に続く今季2度目の先発起用で、全5打席出塁。1、2打席目は相手先発・藪田から冷静に見極めて四球。アドゥワと対峙(たいじ)した6回にも四球を選択し、さすがだったのは4打席目だ。2死無走者から一塁線にセーフティーバントを決め、チャンスメーク。「ファーストが結構下がっていたので。いけるかなと。あまり良いバントではなかったですけど…」。

 続く糸井の2球目に今季2個目の盗塁を決め、適時打で同点のホームイン。陸上チームに所属していた少年時代から培われてきた50メートル走5・8の足で、王者・広島をカク乱。植田がかき回して奪った勝利と言っても、過言ではないだろう。

 1軍キャンプに抜てきされた今春、周囲の期待とは違い、本音はこうだった。「(出場枠は二遊間)2つしかないですよね。せめて2番手でも。代走とか守備から出られれば…」。ただでさえ激戦のなか、百戦錬磨の鳥谷が二塁へコンバート。その事実を前にして、大きなことは言えなかった。それが、4月のうちにスタメンを任されるまでに成長。しかも、首脳陣やファンの期待を大きく上回る活躍ぶりだ。

 5回の守りでは無死一塁でバティスタの強烈なゴロを後ろに弾いてピンチを広げ、失点につながる失策。金本監督からは「あれだけ速い打球で跳ねましたからね。慣れてない球場だし、そこは目をつぶってやらないとかわいそう」とかばってもらえても、「そういう気持ちはありました」と、取り返す思いでいっぱいだった。

 走攻守で成長著しく、守備のミスを攻撃で取り返す反発力も示した。チーム屈指の機動力を持つ植田がもたらす影響は、とてつもなく大きい。(巻木 周平)

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