オリ宗、プロ初アーチが先頭弾!記念球は「母ちゃん」に

[ 2018年5月1日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6―5ソフトバンク ( 2018年4月30日    京セラD )

先頭打者本塁打を放ったオリックス・宗
Photo By スポニチ

 夢中でダイヤモンドを一周した。オリックスは初回、1番・宗が、中田の141キロ直球をバックスクリーン右へ。プロ初本塁打を先頭打者弾で決めた。

 「自分では入ったとは分からなかった。歓声で分かりました」

 今季、初の開幕1軍を果たした21歳は「1番は難しい。相手投手の球をチームで一番、最初に見るわけですから」と手探りで戦ってきた。先頭打者としての打率は、この試合まで22打数1安打の打率・045。苦悩の中、たどり着いたのが“切り替え”だった。

 カウントが追い込まれるまで自らのスイングを貫き、追い込まれてからはバットを短く持つ。どんな形でも塁に出るため、ミートに徹する。「チームにできることをやる。せっかく1番で使ってもらっているので、思い切ってやろう」。覚悟を決めた宗を福良監督も「オープン戦から、ずっと使うというのは決めていた」と強い意志で後押しする。

 手元に戻ったホームランボールは「普通に考えて、母ちゃんでしょ」と女手一つで育ててくれた母・ミカさんにプレゼントする。初回3得点につなげるなど、打線のカギとなる男。成長力がチームの成績に直結する。 (桜井 克也)

続きを表示

2018年5月1日のニュース