ダル 大谷バットで今季初安打も転んじゃった「次はスパイクを」

[ 2018年4月29日 05:30 ]

ナ・リーグ   カブス3―2ブルワーズ ( 2018年4月27日    シカゴ )

<カブス・ブルワーズ>6回を3安打1失点(自責0)と好投したダルビッシュ(AP)
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 カブスのダルビッシュ有投手(31)が27日(日本時間28日)、ブルワーズ戦で6回を3安打1失点(自責0)8奪三振と好投した。降板後に救援投手が一時同点とされて自身の今季初勝利は逃したものの、チームの勝利に貢献。ツーシーム、カットボールなど「動く球」主体の投球で活路を見いだした。

 鬼門の5回。ダルビッシュは今季の失点の75%が集中している回で2死一、二塁のピンチを迎えた。「これは試されている、と思って。挑戦しました」。ツーシーム、カットボールで追い込み、最後はスプリットで投ゴロ。地元ファンの「ユー」コールに応えた。

 直球は全104球中3球。ツーシームは49球に達した。前回登板までは直球が全体の約39%で、ツーシームは約13%。配球面を担当するマイク・ボーゼロ捕手コーチと話し合い「ツーシームはいつでも投げられるし、(良い)感覚もある」と増やす決断をした。「いつでもストライクを取れる」というカットボールとともに早いカウントから投げ、ストライクを先行。6回を投げて8奪三振、失策絡みの1失点に封じた。

 打っては5回、ファウルで粘った末の7球目に外角直球を右翼の右へ運ぶ二塁打とした。今季初安打をもたらしたのは、本人にもらったエンゼルス・大谷モデルのバット。前日の打撃練習で試し「いい感じだった」という。ただ、二塁を回ったところで転んだため「次はスパイクをもらわないと」と笑わせた。

 今季5試合目の登板でも移籍初勝利はお預けとなったが、気に留める様子はない。「僕はカブスが勝ったという結果の中で、その一部になれればいい。できることを謙虚に一日一日やっていきたい」と前を向いた。(シカゴ・奥田 秀樹通信員)

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