イチ、足で雑音シャットアウト 史上6位高齢代走で決勝ホーム

[ 2018年4月28日 05:30 ]

ア・リーグ   マリナーズ5―4インディアンス ( 2018年4月26日    クリーブランド )

インディアンス戦の8回、代走で生還を果たし、ベンチでカノ(左)と大笑いするマリナーズのイチロー
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 マリナーズのイチロー外野手(44)が26日(日本時間27日)、インディアンス戦で代走として4試合ぶりに出場し決勝のホームを踏んだ。球団広報によれば、44歳186日での代走出場は大リーグ史上6番目の高齢記録。去就について地元メディアに取り沙汰される中、準備を怠らない普段通りのプレーで勝利に貢献した。

 4―4の8回。4番クルーズが左中間二塁打を放つと、イチローに声が掛かった。クルーズは右足首を痛めており、全力で走れない。首脳陣から事前に指示はなかったが、メジャー通算509盗塁を誇る44歳は「そう解釈はしていました」と代走を想定し、準備していた。今季初の代走出場は、史上6番目の高齢記録となった。

 「もう、いちいちそういうのに絡んでくるよね」。試合後、高齢記録への質問に大笑いした。次打者シーガーは左中間フェンス直撃の二塁打。イチローは快足を披露するまでもなく楽々と生還し、今季4得点目を記録した。直後のベンチではカノと肩を組んで笑い「今クルーズはケガしているし、あれじゃ走れないもんね。別に僕じゃなくてもいいわけで。ピッチャーかコーチの代走でもいいくらいでしょう」と照れた。

 この日、右足首痛で故障者リスト入りしていた正一塁手ヒーリーが復帰。別のポジションの選手を入れ替える際にも、地元紙シアトル・タイムズではイチローの去就に触れ「やがて処遇を決断しなければならない」と指摘するなど周囲は騒がしい。そんな中でもイチローは普段通りに役割を果たし、正左翼手のギャメルは2試合連続の無安打。バットでも健在ぶりを示すチャンスは近そうだ。

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2018年4月28日のニュース