阪神・糸原 キラー打!お得意様ヤクルトから3安打

[ 2018年4月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2ヤクルト ( 2018年4月25日    松山 )

<ヤ・神>3回2死一塁、糸原は左前打を放つ
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 「燕キラー」が存在感を示した。阪神・糸原が3安打1打点と今季2度目の猛打賞をマーク。今年のオープン戦3試合を含む対ヤクルト全7試合で安打を放っており、シーズンのカード別打率・400を誇る背番号33が、チームの「ヤク払い」に、ひと役買った。

 「“とにかく追加点を”という気持ちで打席に入りました。追加点がほしい場面で、いいところに落ちてくれてよかった」

 そのバットが執念を帯びたのは、7回だ。1点を追加し、なおも2死一、二塁。相手2番手・原樹が投じた内角への130キロカットボールを、詰まりながらも中前へ運んだ。勝利を大きくたぐり寄せる4点目を生み出し、胸を張った。

 「自分自身、左が嫌とは思わないので。左も打てないと試合に出られない。これを継続していきたい」

 「左キラー」でもある。序盤は相手先発の左腕ハフから得点機を演出する2安打も放った。まずは2回無死一塁で左前打を放ち、先制機をお膳立て。3回2死一塁でも左前打を放ち、続く大山の左前適時打につなげた。今季の対左腕成績は25打数12安打、打率・480。金本監督も「(左腕相手には)ちゃんと腰を引かず、踏み込むことさえできれば。デッドボールありがとうって当たりに行く(くらいの)感覚が、左打者には大事だから。それがもうできているから、特に苦にすることはないでしょうね」と大きくうなずいた。

 チーム屈指のスイングスピードもさることながら、最大の武器は左腕の内角攻めにも果敢に向かっていく勝負根性。頼もしき「小サリオ」が、不振打開のキーマンとなった。(惟任 貴信)

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2018年4月26日のニュース