メッセ 松山なら絶品塩!好物ラーメン食べて13年に続く快投4勝目

[ 2018年4月26日 08:31 ]

セ・リーグ   阪神4―2ヤクルト ( 2018年4月25日    松山 )

<ヤ・神>6回、バレンティンを三ゴロ併殺に仕留めてガッツポーズをするメッセンジャー
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が25日のヤクルト戦に先発し、7回3安打1失点の快投でリーグトップの4勝目を挙げた。前回登板した13年に完封勝利をマークしている松山のマウンドで再び躍動し、チームの連敗も3でストップ。28日からの9連戦を前に、頼れるエースが猛虎を勢いづかせた。

 重圧は感じなかったという。チームが3連敗中と窮地に立たされた状況でも、肩の力を抜いてメッセンジャーは、丁寧に、丁寧に低めをついた。

 「チームのことはそこまで気にしていなかった。自分の仕事をすることだけを考えていたよ。ボールが浮くと、危ないことが起こってしまう。低めをついていれば、ピンチでも粘ることができる」

 自然体の投球を心がけ、序盤からアウトを積み重ねた。4回にバレンティンの適時二塁打で1点差とされても慌てない。6回1死一、二塁のピンチでは力任せではなく、外角へのスライダーでバレンティンを三ゴロ併殺打。集中力を切らすことなく、7回まで投げ抜き、託された仕事を全うした。

 快投への“仕込み”は完璧だった。23日、空路で松山入りすると、向かったのは好物のラーメン店。実は、完封勝利に加えて3打点と投打で大暴れした13年5月10日の登板前日も、同じ店を訪れて麺をすすった。「(松山では)いつか投げたかな、ぐらいで…」。前回の松山での登板自体は、うろ覚えだったものの“パワースポット”だけは忘れず験を担いだ。絶品の塩ラーメンをほおばり“仕事場”へ向かった。

 「(松山での好相性は)何でか本当に分からないね。(地方球場では)良いですね」。この夜の快投で破竹の7連勝となった“地方の鬼”が5年ぶりの松山で再び輝いた。

 今季3勝目を挙げた18日の中日戦後には、名古屋市内の高級ステーキ店に梅野、坂本の捕手2人を誘った。梅野と、沖縄キャンプ中に食事の約束をしていたが、右肩の不調で延期となったため、仕切り直しの“バッテリー会”開催だった。

 「(梅野、坂本ら)どのキャッチャーも能力は高い。何が必要かと言うと、コンフィデンス、自信なんだ。調子に乗るのではなく、自信を持つことをしてほしい。相手のバッターを研究したり、キャッチャーが大変なのは知っている。自信を持ってやってほしい」

 梅野を信じて、投じた110球の熱投の先に、リーグトップの4勝目が待っていた。月間MVPの有力候補にも浮上する価値ある白星には、エースの確固たるプライドがにじんだ。(遠藤 礼)

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2018年4月26日のニュース