西武・山川 満塁弾&3ラン 驚異の64発200打点ペース

[ 2018年4月26日 08:43 ]

パ・リーグ   西武12―6ソフトバンク ( 2018年4月25日    ヤフオクドーム )

<ソ・西>3回、満塁弾の山川(右)は佐藤コーチの出迎えを受ける
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 4番がバットで断ち切った。西武・山川が3戦連発となる先制の満塁弾。さらに3ランと自身最多7打点で打線をけん引し、鬼門の敵地ヤフオクドームでの白星発進に導いた。

 「今日は僕が打点を挙げたけど、毎日ヒーローは日替わり。勝てたことに価値がある」

 3回2死満塁。バンデンハークの154キロ直球を逆方向の右翼テラス席へ運んだ。2年ぶり2本目の満塁弾。6回は「タイミングも感触も完璧」と左中間へ9号3ランを放った。本塁打はリーグ単独トップに立ち、28打点で2冠。驚異の64発、200打点ペースだ。

 昨季1勝11敗のヤフオクドームでは3年ぶりの2桁12得点。5試合連続の9得点以上はパ・リーグでは初だ。辻監督は「あれ(山川の満塁弾)が一番。あの1本で4点だからね」と絶賛する。昨季、苦しんだ敵地での初戦勝利に「大事な試合。みんなが思っていたこと」と留飲を下げた。

 山川が唯一、気に掛ける数字がある。大リーグで主流の出塁率と長打率を合わせた「OPS」。1を超えると優秀な数値が、12球団トップの1・309となった。エンゼルス・大谷の同僚でこの日、両リーグトップの10号を放った同じ右打者のトラウトが、昨季のメジャートップで1・071だった。「打率もそこそこ上げないといけないし、僕の場合はそれを意識したらいいのかなと思っている」

 今季のメジャートップはヤンキースのグリゴリアスの1・229で現在「世界1位」だ。驚異の攻撃力で今季2度目の5連勝。それでも山川は「今日みたいな試合でも反省はある。切り替えてまた明日」と慢心はない。 (春川 英樹)

 《パ・リーグ初》西武が12得点を挙げ5連勝。西武の得点は18日の日本ハム戦から9→9→9→11→12。5試合連続9得点以上は05年4月2日から7日に阪神が5試合連続9得点して以来2度目でパ・リーグでは初めてとなった。

 《年間200打点ペース》山川(西)が満塁本塁打を含む2本塁打で自己最多の1試合7打点。4月の打点を24に伸ばした。チームの月間最多打点は01年4月、カブレラの33打点。山川は残り4試合で更新することができるか。また、20試合で28打点は年間200打点ペース。プロ野球記録の50年小鶴誠(松竹)161打点を大きく上回っている。

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