広島・松山3打席連続タイムリー 高卒2年目・京山にプロの洗礼

[ 2018年4月26日 05:30 ]

セ・リーグ   広島11―5DeNA ( 2018年4月25日    横浜 )

<D・広>3回1死一、三塁、右越えに3打席連続打点となる2点二塁打を放つ松山
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 広島は25日、DeNA戦(横浜)でともに今季最多となる16安打11得点を記録し大勝。首位攻防戦に2連勝し首位を守った。3試合ぶりに4番に座った松山竜平外野手(32)が3打席連続適時打を放って4打点をあげ打線をけん引。8日の対戦で白星を献上したDeNA・京山攻略に大きく貢献した。

 やられたら、やり返すだけだ。前回8日の対戦で5回2/3を4安打無得点に封じられたDeNA先発の京山から2回途中で7得点。あっさりとKOし高卒2年目の19歳にプロの厳しさを叩き込んだ。その中心にいたのが4番・松山だった。

 「前回、完璧に近い投球で抑えられていたので、投手を助ける仕事をしようと思って打席に入った。いい打撃で、いい活躍ができてよかった」

 今季初となる3安打は全て適時打となった。初回1死一、二塁で左中間へ先制の適時二塁打を放つと、菊池の2点二塁打で逆転した2回は、なおも2死一、二塁から打球が二塁ベースに当たって左翼方向に弾む適時打(記録は中前打)。この回、11人攻撃による6得点のビッグイニングへとつなげた。3回1死一、三塁では2番手の平田から右越えに2点二塁打。広角に打ち分け、今季自身最多の4打点をあげた。

 4番を打つ――。公言することで自らを奮い立たせる。昨季、鈴木が右足首骨折で離脱して以降、主に4番を務めリーグ連覇に貢献。ただ、DeNAとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは15打数3安打と低迷しチームも敗退した。「一番頼れる打者が4番。そういう打者になりたいんです」と今季を迎えた。

 21日中日戦で4番に入ったが最近2試合はバティスタに譲った。22日同戦では今季初めて出場機会すらなかった。下半身の張りから鈴木が完全復活すれば4番はさらに遠のく。「全試合に出たいと思っていたし、休みをもらわないように活躍しないといけない。2人の状態も上がっているから協力してやっていきたい」。ライバルの存在を歓迎する一方で危機感を募らせた。

 ともに今季最多の16安打11得点でチームは2連勝し首位堅守。緒方監督は「松山もたくさん打点をあげてくれたし、今日は野手に尽きる」と攻撃陣を称えた。赤ヘルには、ピンチをチャンスに変え、期待に応える「4番」がいる。(河合 洋介)

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2018年4月26日のニュース