出番待つ巨人・ヤングマン 2軍スタートも前向きに「勉強できるチャンス」

[ 2018年4月23日 11:10 ]

3月13日のオープン戦・ソフトバンク戦に先発した巨人のヤングマン
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 密かに、着実に日本の水になじんでいる。巨人の助っ人右腕・ヤングマンがイースタン・リーグで好投を続けている。14日の西武戦で初勝利を挙げると、22日の楽天戦は5回2失点で2勝目。ここまで5戦に先発し、防御率は2・40と勝ち数以上に内容が良い。

 1メートル98の長身で、クロスステップして投げ込むフォームが特徴。1軍でキャンプを過ごし、練習試合やオープン戦序盤で登板機会を得たが、結果を残せなかった。開幕2軍スタート。それでも「日本の打者の攻め方を勉強できるチャンスだ」と前向きに捉えた。

 日本の打者との対戦感覚をつかむため、配球を捕手に任せてみた。「配球もアメリカとは違う。適応できるように学んでみよう」。特に初球の入り方について得ることが多かったという。「全体的に日本の打者は積極的。特に先頭打者は初球からアグレッシブに来る。アメリカだったら、(初球は)見逃すのが常だった」と慎重さを身につけた。得意球のカーブに加え、現在はチェンジアップの精度が向上。「相手打者の重心を崩せている」と、ボールを動かしながら打ち取るスタイルに磨きを掛けている。

 1軍の試合も欠かさずチェックしている。「他の選手がどうしているか、家でも(遠征先なら)ライブストリーミング(試合中継配信サービス)でも見ているよ」と、グラウンド外でも勤勉な一面をのぞかせる。

 1軍に登録できる外国人は4人まで。マシソン、カミネロ、マギー、ゲレーロが活躍中で、現時点での昇格は難しい。それでも長いシーズン、必ずチャンスは巡ってくるはずだ。「1軍のローテーションで投げてる姿が見たい」と記者が伝えると、「僕もそう願っているよ」と笑顔で応えた。登場曲は西城秀樹の「YOUNG MAN」。巨人ファンから起こる「Y・M・C・A」の大合唱を背に、東京ドームのマウンドに上がる日を楽しみに待ちたい。(記者コラム・池田 翔太郎)

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2018年4月23日のニュース