由規 新スタイル1勝 小川監督感心「制球が安定してスマートな投球」

[ 2018年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―2DeNA ( 2018年4月22日    神宮 )

<ヤ・D>初回2死、筒香(手前)を空振り三振に仕留める由規
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 満員のスタンドから歓声を一身に浴びた。ヤクルト・由規が6回2/3を零封し、昨年7月22日以来274日ぶり白星を手にした。負ければ単独最下位に落ちる試合。気持ちを込めた106球でチームの連敗を5で止めた。

 「素直にホッとしています。神宮で投げられたことが後押ししてくれたと思います」

 最速は151キロ。変化球も決まり、5回1死から嶺井に許した1安打だけに抑えた。7年ぶりの開幕ローテーション入りも、過去2試合はいずれも4回3失点で2敗。「技術どうこうより気持ち。開き直りもあった」と、この一戦に懸けた。

 ただガムシャラに腕を振ったわけではない。「今日は由規に尽きる」と絶賛した小川監督は「初めてかな、ああいうピッチングを見たのは。制球が安定してスマートな投球」と評した。かつては161キロを投げ、球威が命だった。11年の右肩故障から完全復活への道を歩む今、新たなスタイルを示した。由規自身も「冷静に打者を見たり、間を取る余裕があった」とうなずいた。

 15日阪神戦から中6日。中6日以内で勝利投手になったのは、中5日で勝った11年9月3日の巨人戦以来2423日ぶりだ。今季初めて観戦に訪れた両親の前で、確かな前進があった。変則日程のため23日に出場選手登録を外れるが「中6日で勝利できたが、1回で終わるわけではない。しっかり次の準備をしたい」と言い切った。(町田 利衣)

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