サイクル安打の柳田 パ初!三塁打で決めた 送球が背中直撃「マジで奇跡」

[ 2018年4月22日 08:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク10―0日本ハム ( 2018年4月21日    札幌D )

<日・ソ>8回2死一塁、右中間へサイクル安打となる適時三塁打を放つ柳田
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(29)が21日の日本ハム戦でサイクル安打を達成した。プロ野球史上70度目(65人)で、パ・リーグでは07年のズレータ(ロッテ)以来、33度目(32人)。初回に右中間4号ソロから中前打、中越え二塁打し、8回に右中間三塁打で決めた。5打数5安打4打点でチームを大勝に導いたギータが歴史に名を刻んだ。

 9点差の8回。勝敗の行方は決しており、記録だけに集中できる。三塁打が出ればサイクル安打達成となる5打席目。ベンチから「三塁打!」の声も飛ぶ中、柳田は新垣の5球目、高めに浮いたフォークボールを振り抜いた。打球は右中間を深々と破った。

 「“おっ”と思った」と言う柳田は、中堅手の西川が打球を捕球し送球体勢に入った時、二塁ベースに到達していなかった。それでも二塁を蹴った。暴走気味ではあったが、送球は背中に当たる。肩で息をしながらも、驚きの表情になった。

 「マジで奇跡。怖い。何も考えずに自分のスイングをするだけだと思っていた。一生懸命走りました」

 球団では03年に達成した村松以来。現在外野守備走塁コーチを務めるその先輩が三塁ベースコーチにいた。村松コーチは「無理して(三塁に)来てた。近くにいるなんて縁がある」と話した。

 初回、有原の内角に食い込むカットボールを右中間席へ運ぶ4試合ぶりの先制4号ソロが幕開けだった。4回に中前打、5回に中越え適時二塁打で今季初の猛打賞を記録すると、6回も中前適時打した。5打数5安打4打点。最終打席で三塁打を打てばサイクル安打達成という試合は過去4度あり、5度目の正直だった。昨季打率・452、4本塁打の札幌ドームでの偉業に「何か札幌ドーム好きですね。気温ですかね」と笑わせた。

 試合前に有原対策として内角のカットボールを意識付けしてくれたのは、90年にサイクル安打を記録した藤本打撃コーチだった。かつて同コーチは、柳田を「ゴミか天才や」と形容。猫背だったフォームの修正へ、元西武のカブレラのように打席で体を反らせ、背筋を伸ばすルーティンを勧めた。今も柳田は続ける。同コーチは「普通はスイングが小さくなるが、フルスイングできていた」と評し「俺は6打数4安打だった。レベルが違う」と言った。

 5安打目で、しかも三塁打で決めたのは、ローズ(横浜)が2度記録して以来2人目でパでは初の快挙だ。

 「今日は今日。良い投手ばかりなので、がむしゃらにやりたい」

 チームも先発全員安打で続いた。頼もしい選手会長に率いられ、首位・西武を追う。 (後藤 実穂)

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