大山あ〜ため息甲子園 好機に3度凡退…金本監督「工夫して。永遠に打てません」

[ 2018年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―3巨人 ( 2018年4月21日    甲子園 )

<神・巨>4回2死満塁、大山はニゴロで一塁へスライディングを見せるもアウトに
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 阪神は21日の巨人戦(甲子園)に0―3で敗れ、勝率5割に逆戻りとなった。打線は巨人を上回る9安打を放って再三の好機をつくりだしたものの、ことごとく不振の8番・大山悠輔内野手(23)に打順が回り、あと一本が出ず。今季最多となった4万6367人の大観衆の前で、今季2度目の零敗を喫した。

 試合中は今季最高だった大歓声が、試合後には今季最悪のタメ息へと変わった。今季最多の4万6367人の大観衆が詰めかけた土曜日のデーゲームで、金本阪神がフラストレーションのたまる零敗を食らった。金本監督は努めて冷静に、拙攻劇を振り返った。

 「そう(好機で1本が出ない展開)でしたね。ヒットは出ているけど、得点圏での打撃でしょうね。まあ(好機が)調子が悪い打者のところに回ってくるというか…。巡り合わせですから、それも」

 相手先発は田口。そこで左腕対策として1番に俊介、2番に上本を入れ、6番には打撃好調の原口を今季初先発起用し、打ち勝つオーダーを組んだ。だが…。先発63試合目で初の8番起用だった大山が、まさかのアキレス腱となってしまった。

 まずは2回1死一、二塁で迎えた第1打席だ。一塁線へ放ったライナーを岡本に好捕され、併殺となった。3点を先制された直後の4回2死満塁で臨んだ第2打席でも、一、二塁間に転がしたヒット性の打球を吉川尚の好プレーに阻まれた。

 そして、極めつきが6回1死満塁の第3打席だ。虎党のボルテージが最高潮に達する中でフルカウントまで粘ったものの、最後は内角低めのフォークに手を出し、悪夢の1―2―3の併殺に倒れてしまった。この日の3打席凡退で得点圏に走者がいる状況では19打数1安打、得点圏打率・053。まさに、どつぼにはまった状態の大山は「すみません…」と、短い言葉を絞り出すしかなかった。

 そんな背番号3を、指揮官も決して責めはしなかった。「(フルカウントからのフォークを)見逃せばアレだけど、まあ、手が出るところですよね」と6回の凡退には、やむなしの表情。その上で打撃については「ちょっと右を狙い過ぎている気がするね。差し込まれすぎている。タイミングを変えていかないと。自分で工夫して。(全打席で)同じように立っていたら、永遠に打てませんからね」と改善も促した。

 今季2度目の零敗で連敗を喫し、勝率5割に逆戻り。前売りでチケットが完売し、連日の満員となる22日こそは、本拠地の虎党にスカッとした勝利を届けてみせる。(惟任 貴信)

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