清宮お覚め2発!“大谷流”フォームで活路 1軍昇格へ、大きく前進

[ 2018年4月21日 05:30 ]

イースタン   日本ハム8―11ロッテ ( 2018年4月20日    鎌ケ谷 )

3回1死一、二塁、清宮はプロ1号となる3ランを放つ
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 限局性腹膜炎から2軍で調整している日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が20日、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)に「3番・一塁」で出場し、3回に西野勇士投手(27)から右越えへ公式戦初本塁打となる1号3ランを放った。7回にも右越え2号3ランで6打点。高校通算最多の111本塁打を誇るスラッガーがマルチ本塁打で1軍昇格へ、大きく前進した。

 天性のアーチストがついに目を覚ました。清宮の「プロ1号」は3回1死一、二塁だった。通算16勝、86セーブのロッテの元守護神・西野のフォークを強振すると、打球は右翼席へ吸い込まれた。飛距離110メートルの1号3ラン。2軍戦23打席、実戦通算48打席目で待望のアーチを描いた。

 「今まで打ててなかったから1本打ててホッとした。打てなくていろいろ考えたけど…。高校(早実)時代とは違った喜びがある。ここ(鎌ケ谷)で打てたのは何かの運ですね」。吹っ切れた。7回1死一、三塁から西野のスライダーを捉え、右翼席後方の防球ネット最上部まで運んだ。125メートル弾に1036人の観客から大きな拍手が起きた。マルチ本塁打で6打点。初回の右前打と合わせ、初の猛打賞も記録した。

 ここまで2軍戦7試合で2安打。活路を見いだしたのは、同じ左打者の先輩・大谷(現エンゼルス)と同じ「フライングエルボー」だった。前日の楽天戦の最終打席から左脇を大きく開け、肘を高く上げるフォームに切り替えた。振り遅れ気味だったプロの直球対策として、バットを後ろに引く動作を省き、トップから一気に振り下ろす。テークバックも十分に使え、最後に左手でバットを強く押し込める打法だった。

 「高校でも(不調時に)試したから、意識的に変えたのが良かったのかもしれません」。3点を追う9回には無死満塁で打席に立った。3発目が出れば、逆転サヨナラの場面。阿部のオール直球勝負に計6球ファウルで粘ったが、投ゴロ併殺打に倒れた。「あそこで打てなかったのが悔しい」。早実の先輩にあたる荒木2軍監督は「最後は期待した。やはりホームランはムードが変わる」と評した。

 札幌ドームで報告を受けた栗山監督も目を細めた。「(中田)翔もそうだと思うけど、ホームラン打者は一発が出ないと何か違うんだろうね。そういう意味では幸太郎(清宮)にとっても良かったし、前に進み始めたという印象」。1軍昇格の時期こそ明言を避けたが、早ければ本拠・札幌ドームで行われる24日のオリックス戦で昇格する可能性がある。「今日は2軍なので。1軍でちゃんと打てればいい」。18歳は来るべき日に備え、大きな一歩を踏み出した。 (伊藤 幸男)

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