【斎藤隆氏サミーレポート】オールブラックスの“頭脳”で躍進

[ 2018年4月20日 09:12 ]

パドレスの球団アドバイザーとして活躍する斎藤隆氏
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 パドレスの球団アドバイザーを務める斎藤隆氏(48)が、「サミー・リポート2018」と題し、今年もスポニチ本紙にコラムを掲載します。環太平洋地区のスカウティングも担当し、シーズン中は日米を往復。MLBの最前線の情報を月1回(第3金曜日掲載)リポートします。

 今年3月、MLBの公式サイトが恒例の「ファーム・システム・ランキング」を発表し、パドレスが1位になりました。マイナー組織にどれぐらい有望株がいるかを基準に格付けしたもので、このランキングは球団の将来を示す指標として、関係者も注目しています。私はパドレスのフロントで仕事をするのは3年目になりますが、一昨年は28位、昨年は4位、そして、ついに1位。マイナー組織の改革から着手した球団のビジョンは、青写真通りに来ていると言ってもいいでしょう。

 私のボス、A・J・プレラーGMの視野の広さには、いつも驚かされます。パドレスは今年、他のスポーツ界から優秀な人材を招き入れました。ラグビー世界最強のニュージーランド代表「オールブラックス」でGM的な役割を約7年間務めていたドン・トリッカー氏です。元々はソフトボールの名監督でしたが、マネジメント能力や選手のパフォーマンスを最大限に引き出す能力を評価され、ラグビー界入り。11、15年とW杯2連覇に大きく貢献しました。

 ニュージーランド人がMLBのチームの要職に就くのは初めて。シーズン中はメジャーのチームだけでなく、7つのマイナーカテゴリー、ドミニカ共和国のアカデミーにも足を運ぶそうです。常勝軍団のオールブラックスで培ってきた経験と頭脳が、野球界にどのように生かされるのかは、非常に興味深いです。

 14年8月に就任したプレラーGMは昨年12月、契約を3年間延長しました。優秀な若手の成長に加え、今季はホスマー、ガルビスら打線の中心となる選手を獲得。常勝軍団への土台は確実にできています。ここまでは全て計画通り。あとは現場が「ワールドチャンピオン」という予定をいつ現実のものにできるかです。しかし、これが一番難しいということも実感しています。 (パドレス球団アドバイザー)

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