メッセ 史上最強助っ人宣言「奪三振数、勝利数で一番上に」

[ 2018年4月17日 05:30 ]

生涯「T」!トレーニングしながらカメラに向かって左足を高々と上げるメッセンジャー
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 節目の日を迎えた阪神・メッセンジャーは「球界史上最強助っ人」へ決意を新たにした。16日で出場選手登録日数が8年に達して国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たし、大目標を打ち立てた。

 「これだけ長くやっているから外国人の記録のあらゆるところで上に立っていたい。この国を去るときには奪三振、勝利数、外国人のカテゴリーの中で一番上に立って帰りたいという思いは持っている」

 今季2勝を加えて通算86勝。あと32勝で郭泰源が持つ外国人投手最多記録117勝を超える。自己最多は14年の13勝で、十分に達成圏内と言っていい。通算奪三振は1289で、最多記録は郭源治の1415。14年には自己最多226を記録するなど2度の奪三振王獲得の実績があり、こちらも不可能ではない。やるからには一番を――。どん欲な目標設定が頼もしい。

 以前から公言してきた「虎一筋」もあらためて強調した。「キャリアをここで終えたいし、よそに行くつもりはない」。エース格が来季から外国人枠を外れて日本人選手扱いとなることはチームにとっても大きな利点だ。「正直、最初に8年以上と聞いた時、“それは長いな…”と思ったけど…。ついにその日が来て本当にクレイジー。それだけチャンスを与えてくれたことに感謝したい」。まだ20代だった10年に加入し、今季で在籍9年目。8月に37歳を迎える足跡に胸を張る。

 前回12日の広島戦では球審に対する暴言で退場処分を受けた。「いろんな意味で間違いをする生き物だから。人間は。前回が終わってから次の登板に向けて切り替えている」。18日の中日戦へ向けてブルペンで投球練習。チーム内に同情の声はあっても迷惑をかけたことは確かで、「集中したい」と挽回を期した。(巻木 周平)

 《既に残留要請》阪神の球団幹部は既にメッセンジャーに対して残留要請したことを明かした。「本人は“ありがとうございます”ということを言っていました。必要な戦力であることは伝えてあります」と説明。合わせて今季終了直後にも本格的な交渉を進めていくことを双方で確認した。在籍9年目の今季は通算1500投球回や通算100勝など連盟表彰に関わる記録達成も視野に入れるなど実績は抜群。同幹部は「日本人以上に侍スピリットを持っている選手」と必要不可欠な存在であることを認めた。年齢を考えると単年契約が妥当ながら、今季の成績次第では再度の複数年契約を結ぶことも検討。功労者として最大限の誠意を見せるつもりだ。

 ▽メッセンジャーの契約 10年の来日から2年間は単年契約。12勝を挙げた11年オフにドル建て3倍増の約1億2000万円で球団が契約更新の選択権を持つ2年契約を結んだ。奪三振で初タイトルの13年オフにはさらに倍増の2億5000万円で2年契約。16年の3億円単年契約を経て、同年オフ3億5000万円で再び2年契約を結んでいる。

 ▽メッセンジャーが目指す外国人投手のレジェンド記録

 ★在籍年数(9年)最長は郭源治の中日16年。日本国籍を取得しないケースでは郭泰源の西武13年、複数球団では許銘傑の西武とオリックスで14年。

 ★通算勝利(86勝)球団最多バッキーの100勝へあと14勝。プロ野球最多は郭泰源の117勝。

 ★巨人戦通算勝利(13勝)バッキーの17勝に次ぎ、キーオと並ぶ球団2位。プロ野球最多は郭源治の18勝。

 ★通算奪三振(1289個)最多の郭源治1415へあと126個。2桁奪三振24度はすでに最多記録。

 ★通算2桁勝利(6度)昨季バッキーを抜き球団単独トップ。郭泰源と並ぶ最多。

 ★通算規定投球回到達(7度)8度なら郭泰源と並ぶ最多。来日2年目から7年連続到達は昨季スタンリッジ(ロ)の未到達で単独最長になった。

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