鳥谷 逆襲!今季初3安打「感覚は悪くない」さあここから本領発揮

[ 2018年4月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―3ヤクルト ( 2018年4月15日    甲子園 )

<神・ヤ>4回、2ランを放った糸井(右)を雄叫びを上げて迎える鳥谷
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 ようやく本来の姿を垣間見せた。「2番・二塁」で先発した阪神・鳥谷が、今季初の3安打猛打賞。計2得点も記録し、チャンスメークの役割を果たした。

 「何とか塁に出たいと思っていたので、いい形になって、よかったです。ヒットなので感覚は悪くない。これを続けていきたい。頑張ります」

 淡々とした口調の中に、手応えがにじむ。先制パンチのお膳立ては鳥谷だった。初回1死無走者から、右中間フェンス直撃の二塁打で出塁。2死一、二塁から福留の左前適時打で先制のホームを踏んだ。さらに中押しの口火も切った。4回2死無走者の第3打席は、左前打で出塁。直後の糸井の2ランの呼び水となり、2点目の生還を果たした。

 そして極めつきは3点リードで迎えた7回2死一、三塁の第5打席だ。中前適時打で5点目を叩き出した。4日のDeNA戦以来、今季2本目の適時打で“ヤク払い”を終え、一挙4得点のビッグイニングにつなげた。

 15年目シーズンは開幕から不振が続き、14試合目で先発出場6試合目。表情には表さないが、胸中には、あせりも生じていたかもしれない。その鳥谷以上に胸をなで下ろしたのは、指揮官だった。

 「彼も気分が吹っ切れた部分があったのではないか、と思いますね」。そう思いやった一方、状態については「いや(よくなっている兆しは)まだまだ。きょう3本打ったから本調子…という言い方はまだまだ。本人も、そう思っていると思うよ」と続けた。指揮官が鳥谷に期待しているプレーは、まだこんなものじゃない――というわけだ。(惟任 貴信)

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2018年4月16日のニュース