正義お先に!楽天・池田プロ1勝 6球団競合の創価大同期・田中より早く

[ 2018年4月16日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天12―6西武 ( 2018年4月15日    楽天生命パーク )

<楽・西>プロ初勝利の池田(左)はウイニングボールを手に梨田監督と笑顔でポーズ
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 うれしいけど、ちょっぴり悔しい。今季3度目の先発で、楽天の2年目・池田がプロ初勝利を挙げた。球数が90球を超えた7回に山川の3ランなどを浴びた。「球が行かなくなった。勝つのって大変だな」。6回1/3を5失点。スタミナに課題を残しながらも大きな自信もつかんだ。

 初回、先頭は昨季最多安打に輝いた秋山だった。3球で追い込むと、最後は144キロ直球で見逃し三振。早くもマウンドで吠えた。「自分のボールを投げたいと思っていた。(チームとして秋山に)打たれているイメージがあったので、抑えられてよかった」。これで波に乗り、6回までは走者を背負いながらも1失点と粘った。

 創価大出身。16年ドラフト会議で5球団競合の末、ソフトバンクにドラフト1位で入団した田中の2番手だったが、その田中より先に白星をつかんだ。昨季は2軍暮らしに終わったが、オフに米国でマリナーズ・岩隈と自主トレを行った。フォークの握りなどを教わり、開幕1軍が決定すると連絡も入れた。

 かつて楽天のエースを務めた師匠から「これからだから。頑張れ」と言葉を掛けられた。「いつでも、気になったことがあったら聞ける存在がいるのは大きい」。初勝利も報告するつもりだ。

 初めてのお立ち台。手にしたウイニングボールは「両親に渡します」と即答した。小学生の頃、英語教師だった父・英介さん(61)が心臓の病に倒れた。薬が合わずに精神も患い、離職するなど家庭が大変な時期もあった。それでも感謝するのは父と母・幸子さん(57)。最高の親孝行になったはずだ。 (黒野 有仁)

 ▼ソフトバンク・田中(創価大で同期の池田の初勝利に)5点取られて心の底から喜んでいるかは分からないですけど、早く自分も池田と投げ合えるように頑張りたい。

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2018年4月16日のニュース