糸井だ!福留だ!阪神 痛快8点連敗脱出や 4番ロサも復調気配

[ 2018年4月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―3ヤクルト ( 2018年4月15日    甲子園 )

<神・ヤ>4回、糸井が豪快に3号2ランを放つ
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 阪神は15日のヤクルト戦(甲子園)で今季最多得点を挙げ8―3と快勝した。3番の糸井嘉男外野手(36)が4回2死一塁での中越え2号2ランを含む2安打4打点の活躍。5番・福留孝介外野手(40)も初回にチーム32イニングぶりの適時打となる左前先制打を放ち、打線を猛攻へと導いた。連敗を3で止めたチームは勝率5割に復帰した。

 積み重ねてきた経験が違う。打席での迫力が違う。つまりは役者が違う。貧打にあえぎ3連敗中だった打線に火を付けたのは、百戦錬磨の3、5番コンビだ。糸井が1本塁打4打点と大暴れすれば、福留は初回にチーム32イニングぶりの適時打となる左前先制打。二人のバットが今季最多8得点の快勝を呼んだ。

 「岩貞が頑張っていたんで、追加点になって良かった。こういうすごい声援の中で甲子園で打つのは気持ち良い。(お立ち台は)緊張します!すごい視線です!」

 今季初勝利を挙げた左腕とともにお立ち台に上がった“超人”がファンを喜ばせた。1―0の4回2死一塁の第3打席、由規の初球ストレートを怪力で振り抜くと、打球はバックスクリーン左へ一直線。今季3号、甲子園では初本塁打となる2ランで貴重な中押し点をもたらした。

 「その前のチャンス(2回2死一、二塁)で打てへんかったんで。真っすぐに合わせて自分のタイミングで振った。連敗していたしきょうは絶対に負けられへんと思っていた」

 5―1の7回2死一、二塁でも燕にトドメを刺す中越え2点二塁打。今季5度目の複数安打、最多の4打点にも「まだまだ頑張ります」と言い残してさっそうとクラブハウスに消えた。

 お立ち台は譲ったものの、福留の仕事っぷりもさすがだ。初回2死一、二塁の第1打席、3球で追い込まれてからファウルで粘り、8球目の内角スライダーを巧みなバットコントロールで左前に打ち返した。チームの“適時打欠乏症”を解消させた一打を試合中には「優位に進めるためにも、何としても先取点を取りたかった。うまく打ち返すことができて良かった」と振り返ったが、試合後は「きょうは僕は関係ない」と後輩たちを立てた。

 4番のロサリオは、この日の2安打で復調気配を感じさせたものの、まだ本領を発揮とはいかない。ただ、前後を固める二人が実に頼もしい。糸井は打率・364でリーグ3位に浮上。同・333の福留も同5位だ。新主砲が本来の姿を取り戻せば、どこにも負けない強力クリーンアップが完成する。(山添 晴治)

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