藤浪 “ダメなら2軍”通告に燃えた 復活への7回1失点

[ 2018年4月14日 05:54 ]

セ・リーグ   阪神2―3ヤクルト ( 2018年4月13日    甲子園 )

<神・ヤ>6回1死一、三塁、藤浪は川端を遊ゴロ併殺に仕留め雄叫びを上げる
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 阪神・藤浪晋太郎投手(24)が13日のヤクルト戦(甲子園)に先発し7回6安打1失点と結果・内容ともに復調を示した。

 「しっかり練習でやってきたことが出せたと思う。落ち着いて投げられたし、バランスも良かった」

 2回、川端から3連打されて1点先制を許し、なおも無死満塁。一気に崩れてもおかしくない窮地だったがブキャナンを1―2―3の投ゴロ併殺。強烈なゴロにグラブを持っていかれながらつかみ取って離さなかった。

 なお2死二、三塁から山田もカットボールで空を切らせて最少失点で乗り切った。3回からの3イニングは3人ずつでリズムに乗った。「試合序盤で何とか粘れた」と投手戦に持ち込んだ。

 6回も1死一、三塁と攻められたが、ここでも川端を遊ゴロ併殺。「勝負どころでしたし、点数をやりたくない中で最高の結果。自然と出た」と雄たけびをあげた。7回の打席で代打を送られて0―1のまま降板となったが、敵に背を向ける姿は一度も見せなかった。

 「背水登板」だった。今季過去2戦は、昨年同様に制球に苦しんで自滅する展開で6回まで持たなかった。「ダメなら(首脳陣から)2軍だと言われていた。それなりの覚悟を持っていたけど、ダメなら練習すれば良いと、開き直りもあった」

 福留の2ランで黒星も消えた。金本監督からは「次の方が大事だと思う。きょうの姿が本当なのか。次、また乱れるようでは、また元に戻ると思う」と、一度の好投だけで100%の信用を得られたわけではない。不振のきっかけになったとされている昨年5月に死球をぶつけた畠山も、その時に乱闘・退場したバレンティンとの対戦も、この日はなかった。

 「続けないと意味がないですし、1回やっただけでは。先頭打者を切るとか流れを持ってくる投球をしたい」。藤浪本人も分かっている。戦う相手だけではなく、過去の自分も封じ込めていく。

 試合は9回に福留の2ランで今季初の延長戦に持ち込んだが、10回にドリスが今季初失点して2連敗。勝率5割に逆戻りし、4位まで転落した。

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2018年4月14日のニュース