2000安打後押し ロッテ福浦を母校・習志野高吹奏楽部がスタンド応援へ

[ 2018年4月10日 08:45 ]

ZOZOマリンで応援する習志野高校吹奏楽部(提供写真)
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 通算2000安打へ残り33本とするロッテ・福浦和也内野手(42)の母校・習志野高校の吹奏楽部が、6月14日のDeNA戦(ZOZOマリン)でロッテ私設応援団と一緒に応援することが9日、分かった。順調に安打を積み重ねれば当日は記録達成と重なる可能性もある。名門ブラスバンドが快挙を後押しする。

 習志野高校のブラスバンドは全日本吹奏楽コンクールで通算23回、金賞に輝いた名門。高校野球の応援では「美爆音」と呼ばれて人気を集める。当日は200人超が私設応援団とともに右翼席に陣取り、ロッテの応援歌に加え、おはこの「レッツゴー習志野」なども演奏する方向で最終調整が進んでいる。

 「ビックリですね。レッツゴー(習志野)をやってくれるんですかね。高校の時から吹奏楽部の応援には勇気をもらってきた。こういう機会が実現するのは習志野OBとしては本当に夢のよう」と福浦。同部の海老沢博顧問も「今までにない応援になると確信しております。習志野パワーを前面に出し、熱い応援を奏でたいですね」と他に類を見ないコラボになると語った。

 開幕9試合で5安打と好スタートを切った福浦は、今後も指名打者または代打で毎試合、起用される予定。6月14日まで54試合あり、30安打前後は見込まれる。応援当日が「エックスデー」になる可能性もあり「あとはその日をいい形で迎えることが大事」とモチベーションもできた。

 もう一つの大記録もある。通算2161試合出場し、榎本喜八の球団記録に並んでいる。10日の西武戦に出場すれば「元祖安打製造機」と呼ばれた先人を上回る。「投手で入ってきて2軍で1試合も投げていない。そんな自分が偉大な記録に近づくなんて、夢にも思わなかった」。プロ25年目。今季は数々の記録が待っている。福浦は焦らず一歩ずつ、前進していく。

 ▽習志野高校吹奏楽部 1961年創部。81年に全日本吹奏楽コンクールに初出場し、昨年まで通算31回の出場で金賞23、銀賞8。全日本マーチングコンテストも出場15回(金賞13、銀賞1、優秀1)。16年には侍ジャパン壮行試合「高校日本代表―大学日本代表」で東京六大学応援団連盟と応援対決も行っている。

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