大谷 15勝20発いける!他球団の視察スカウト断言

[ 2018年4月10日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6―1アスレチックス ( 2018年4月8日    アナハイム )

<エンゼルス・アスレチックス>7回2死二、三塁、オルソンを空振り三振に斬りガッツポーズを見せる大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が8日(日本時間9日)のアスレチックス戦で本拠地初先発し、7回1安打無失点、12奪三振の快投で自身2連勝を飾った。7回1死から左前打を浴びるまで完全投球を披露。チーム開幕10試合までに2勝&3本塁打するのは99年ぶりの快挙となった。歴史的な「Sho Time」に日米が熱狂している。

 大記録達成はならなかったが、4万4742人は一斉に立ち上がった。エンゼルスタジアムが改修した98年以降、デーゲーム最多の観衆は大谷に温かい拍手を送った。完全投球で迎えた7回1死、セミエンに96マイル(約154キロ)を左前に運ばれた直後だった。

 「(完全投球は)5回くらいから気づいていた。“来る時が来た”というか、そこに準備して初回からずっと抑えていた」

 冷静だった。続くローリーに四球を与え、マウンドに集まったナインに「ゲッツー取ってください」と笑った。だが、その必要はなかった。デービスを投ゴロ、オルソンをスプリットで空振り三振でピンチを切り抜け、吠えた。7回1安打無失点。12奪三振と圧倒しての2連勝だ。

 キャンプ終盤、視察に訪れた侍ジャパン前投手コーチの権藤博氏(79)から「日本ほど投球練習をさせてくれないからキャッチボールを大事にすればいい」と助言を受けた。二刀流調整の中で、キャッチボールには丁寧に時間をかけた。通算176セーブの同僚ジョンソンも「バックレッグ(後ろ脚)を凄く意識しながら投げている」と明かす。極限まで投球フォームの再現性を求めた。

 1日にメジャー初勝利を挙げた同じア軍相手。前回は全体の26%だった「悪くても使わないといけない球」というスプリットを37%に増やし、12個中8個の三振を奪った。91球のうち空振り25球は、今季最多だ。最速100マイル(約161キロ)の直球も低めに制球され宝刀の威力は増した。

 チーム開幕10試合までに2勝&3本塁打は投手だった1919年のジム・ショー(セネタース)以来、99年ぶりの快挙となった。スタンドから視察した他球団の西海岸担当スカウトは「15勝、20本塁打もいける」と断言。開幕からわずか11日で1918年に13勝&11本塁打を達成したベーブ・ルース超えを期待する声へ変わった。

 「今は良い方に転がっているが、難しくなった時にその壁をしっかり破れるように準備しながらいきたい」

 10日(同11日)のレンジャーズ戦はDHで出場する。大谷の歩みはメジャーの歴史を覆そうとしている。 (柳原 直之)

 ▽ジム・ショー 1913年からセネタース(ツインズの前身)で9年間プレーし通算84勝を挙げた投手で、19年は自己最多の17勝。野手としての出場はゼロで、通算本塁打4本のうち3本を19年に記録した。チーム7試合目の5月2日アスレチックス戦で2本塁打し、10戦目の5日同戦で3号アーチ。いずれの試合も勝利投手となった。

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