【中畑清 キヨシスタイル!】上原&沢村で楽しみ 巨人“新勝利の方程式”

[ 2018年4月3日 09:52 ]

巨人“新勝利の方程式”を担う上原
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 たまりませんなあ。リードはわずかに1点。ピッチャーをつないで守っていく。1日の巨人―阪神戦(東京ドーム)。巨人は6回2死一、二塁のピンチで先発の野上から沢村にスイッチした。

 去年は右肩を痛めて1試合も1軍登板がなかった元クローザー。売り出し中の大山を内角の真っすぐで遊飛に仕留めて吠えれば、7回も3人で片づけた。

 8回には大歓声を浴びて「お帰りなさい」の上原登場だ。速いテンポの投球であっさり3者凡退で跳びはねるようにベンチに戻り、仲間と派手なハイタッチ。その勢いに乗って、9回はカミネロが締める。

 上原の復帰と沢村の復活が可能にした新しい「勝利の方程式」。このフレーズ、1990年代に巨人の長嶋茂雄監督が橋本清から石毛博史への必勝継投で使い始めたんだけど、今年の新方程式はコマが豊富で、個々に特色がある。

 イニングまたぎができる沢村、1回を完璧に抑えられる上原、パワーピッチングのカミネロ…。もう一人、マシソンもいる。今季まだ1試合も登板していないけど、オープン戦でけっこう打たれて不安が残り、1点差では使いにくいところがあったんだろうね。点差のある場面で使って結果を出させるという作業をすればいいんじゃないかな。長いシーズン。勝ち試合で使えるリリーフが4人いたら心強いよ。

 今のところ沢村―上原―カミネロのパターンが続いてるけど、今後はいろんなバージョンが考えられる。走者がいる場面でも投入できる沢村はジョーカー的に使えるし、相手打線との兼ね合いでいろんな使い分けができる。今日はどんな順番でくるか。それを考えるだけで楽しい。

 ハラハラドキドキで目が離せない1点差ゲームの継投策。今年の巨人戦は上原がいつ出てくるかというワクワクがついてくる。スペシャルおまけ付きだ。

 球場を変える、野球を変える新勝利の方程式。いいネーミングはないかなあ。2005年、阪神を優勝に導いたジェフ・ウィリアムス―藤川球児―久保田智之の「JFK」みたいなかっこいいやつ。 (本紙評論家・中畑 清)

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