東海大相模エース斎藤 ロング救援も力尽きた「投げる球がなくなってしまった」

[ 2018年4月3日 15:14 ]

第90回選抜高校野球大会第11日 準決勝   智弁和歌山12―10東海大相模 ( 2018年4月3日    甲子園 )

<東海大相模・智弁和歌山>延長10回1死二、三塁、智弁和歌山・冨田が決勝の適時中犠飛を放つ。投手・斎藤
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 東海大相模(神奈川)が延長戦で力尽きた。智弁和歌山との壮絶な打ち合いの末、春夏通じ甲子園ワーストの12失点。4回途中から救援したエース右腕・斎藤は6回1/3で9安打7失点(自責6)を喫し「力不足だった。相手の方が上だった。投げる球がなくなってしまった」と悔しさをかみしめた。

 先発の野口が4―5と逆転を許した4回2死二塁で登板。ドラフト候補のスラッガー林を中飛に斬ってピンチを脱出すると、5回には味方が逆転し、6―5の6回には敵失に乗じて1安打で4点を奪い、突き放した。勝負が決まったかに見えたが、4点リードの8回に林に高め直球を右翼フェンス直撃の2点適時打にされ「当たってもファウルになると思った。あの球をあそこまで持って行かれたのは初めて」。この回4失点で追いつかれ、延長10回に勝ち越しを許した。「本当に智弁和歌山打線は凄かった」。

 今大会直前に主軸の吉田が右足故障で離脱。選手間のグループラインには吉田から「俺の分まで頑張ってこい」「ナイスゲーム」「ナイスピッチング」と次々とメッセージが送られていた。斎藤も昨秋の神奈川県大会決勝で死球を受け右手首を骨折しただけに、仲間の思いが分かった。「一番苦しいのは吉田なので、吉田のためにも勝ちたいという思いはあった」。

 門馬敬治監督は「最後まで斎藤でいこうと思っていました。エースですから。甲子園はいろんなことが起こるところ」と話した。今大会は先発、救援とフル回転した斎藤は「全てにおいてレベルアップしたい。真っすぐで空振りが取れる球威を上げたい。また夏に甲子園に戻ってきたい」と誓った。必ずリベンジしてみせる。

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2018年4月3日のニュース