金本監督怒った 高山あ〜落球「投手がかわいそう」、虎開幕カード負け越し…

[ 2018年4月2日 05:45 ]

セ・リーグ   阪神2―3巨人 ( 2018年4月1日    東京D )

<巨・神>4回無死一塁、高山はゲレーロの打球に飛び込むも捕れず
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 一つの記録に表れなかったミスが勝敗を分け、開幕カードを負け越した。敗戦を振り返る阪神・金本監督は言葉の行間に明確な怒りをにじませ、わずか1分26秒で会見を切り上げた。

 「いやもう、自分の範囲ですから。去年、一昨年もノーバウンドで何回、落としたかという。自分の範囲のノーバウンド。責任を持って捕らないと。投手がかわいそうだよ。どうしても、話がそこになってしまうわな」

 怒りの矛先は高山の守備へ向いた。2点リードで迎えた4回無死一塁からゲレーロが放ったライナー性の打球は中堅左へ。素早く反応した高山は打球の落下地点に到達し、グラブを構えた。そこまでは、よかった。だが…。直後、打球をグラブの土手に当ててしまい、ボールは無情にも人工芝の上を転がった。記録上は二塁打ながら、捕れた打球だった。

 1死一塁のはずが一転、無死二、三塁の大ピンチ。1死後、秋山は岡本に決勝の逆転3ランを浴びた。勝負ごとに「たられば」は禁物。とはいえ高山が普通に打球を処理していれば、最低でも同点で食い止めることができた。防ぐことができる失点だった。このワンプレーで試合の流れを失った…と金本監督は判断し、怒りをあらわにした。

 当の高山は「秋山さんに、すみませんとしか言えないです」と、こうべを垂れるしかなかった。中村外野守備走塁コーチは「よくなってきているのは事実だけど、結局ノーバウンドだから。捕れなかった悔しさを持ってやるしかない。よくなってきているけど、そうなってしまった。練習していきます」と奮起を促した。終わった失敗は取り返せない代わりに努力で未来のミスは減らすことができる。高山にとってもチームにとっても、今後の糧とすべき1敗となった。(惟任 貴信)

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