菅野 開幕戦ワースト5失点 被安打12はプロ入りワースト…4度目で初黒星

[ 2018年3月31日 06:15 ]

セ・リーグ   巨人1―5阪神 ( 2018年3月30日    東京D )

<巨・神>2回1死、福留(手前)に先制ソロを浴びる巨人先発・菅野
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 打球が左翼ポールを直撃すると、巨人・菅野はうなだれるように腰に手を当てた。今季も天敵に浴びた先制弾。天井を見上げた。

 「福留さんは全部いい当たりだった。一選手として情けない」

 昨季まで打率・353、2本塁打、6打点と苦手としていた。バッテリー間で入念に策を練ったが、2回の今季初対戦。カウント1―1から投じた149キロ直球は狙った外角低めではなく、高めに浮いてしまった。

 3回にも2死から中前打され、続く大山に2ランを被弾。「2アウトからのホームラン。一番やってはいけない」と悔やんだ。福留には5回の第3打席も中前に運ばれた。斎藤投手総合コーチは「全体的に球が高かった」と指摘した。

 7回12安打5失点で開幕戦初黒星。過去3戦3勝の開幕マウンドで、プロワースト被安打、さらに開幕戦ワーストの5失点だ。今季から選手会長にも就任した絶対エースは「悔しいし、申し訳ない気持ちでいっぱい」と責任を背負った。

 05年からの実数発表後、東京ドームの開幕戦では最多の4万6318人が詰めかけたが、開幕戦の連勝は5でストップ。就任3年目で初の黒星スタートとなった高橋監督は福留との相性については「打たれているところはもう少し考えないといけない」とバッテリーに改善を求めた。

 「ひとつの喜び、ひとつの苦しみ。みんなが共有してこの1年間、一丸となって戦っていこう」。指揮官が試合前にミーティングで訓示した言葉を胸に、気持ちを切り替える。 (川手 達矢)

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2018年3月31日のニュース