【伊東勤氏視点】福留のスイングに惑わされた巨人バッテリー

[ 2018年3月31日 09:31 ]

セ・リーグ   巨人1―5阪神 ( 2018年3月30日    東京D )

<巨・神>2回1死、福留(手前)に先制ソロを浴びる巨人先発・菅野
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 こんな巨人・菅野を見たのは初めてだ。突っ立って投げている感じで、ボールが制御できない。このレベルの投手になれば開幕戦の緊張感は関係ないと思うが、ボールが抜けて高めにいっては痛打される。初回はゴロアウト3つでいい形で入れたと思ったが、2回1死から福留に左翼ポール直撃の先制弾を許してからおかしくなった。

 福留の一発は初球ボールのあとの2球目が伏線になった。40歳のベテランはスライダーを強振して空振り。タイミングは合っているように見えた。こんなスイングをされるとバッテリーは「スライダーを狙われているかもしれない」と警戒し、球種を変えたくなる。続く3球目、外角の真っすぐが高く入ったところを狙い澄ましたように叩かれた。福留はこういうことができる打者なのである。

 3回には、この福留に2球続けた内角の真っすぐが逆球になって中前に運ばれ、続く大山には内角を狙った真っすぐが外角高めにいったところを右翼席まで持っていかれた。

 その菅野に打順が回った5回無死一、二塁で巨人ベンチはここまで4失点のエースをそのまま打席に送った。1、2点ならともかく4点差。1年間チームを引っ張ってもらわないと困る投手への信頼なのかもしれないがDH制のないセ・リーグの野球の難しさを感じた。

 それと7回2死、ここまで2安打の小林に代打を送った巨人ベンチ。こちらはDH制には関係ない。打撃を課題としている捕手だけに、3度目の打席に立たせてほしかった。(スポニチ本紙評論家)

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