花巻東 ノーノー敗戦のピンチを救った伊藤 初回緊急登板で10回投げ抜く

[ 2018年3月31日 14:20 ]

第90回選抜高校野球大会第9日 3回戦    花巻東1―0彦根東 ( 2018年3月31日    甲子園 )

<花巻東・彦根東>初回途中から登板し、延長10回まで無失点で投げきった花巻東・伊藤
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 ノーヒットノーラン敗戦のピンチを救ったのは花巻東の2番手投手の伊藤翼(3年)だった。甲子園初先発の大役を任された左腕・新田大智(同)が初回先頭打者の頭部に死球を与え、2番打者にカウント2ボールとなったところで急遽、マウンドに向かった。「用意をしておけといわれたけど、10球くらい投げて行きました」と普通なら混乱する継投も、併殺で切り抜けるとサイドハンドからMAX129キロの遅球とわずかに曲がるシュート、チェンジアップなどを駆使。延長10回まで投げ抜いた。

 「こちらはずっとノーヒットだったので我慢して投げようと思っていました。シュートを多めに使いました。甲子園のマウンドはきれいで、アルプスからもすごい応援もらって気持ちよかったです」

 公式戦の最多イニングはわずか2回。甲子園初舞台でも淡々と役目を果たし、初安打の10回劇的なサヨナラ勝ちにつなげた。09年、菊池雄星(西武)を擁して以来のベスト8進出。次戦は横綱・大阪桐蔭だが「岩手から日本一が目標。挑戦者の気持ちでぶつかります」と伊藤はマウンド同様淡々と話した。

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