悩める創成館3番松山 10回劇弾 チーム初8強

[ 2018年3月31日 05:30 ]

第90回選抜高校野球大会第8日・3回戦   創成館2―1智弁学園 ( 2018年3月30日    甲子園 )

<創成館・智弁学園>10回2死、創成館・松山は中越えにサヨナラ弾を放つ
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 白いマウスピースが外れかけた。創成館・松山は本塁上でこれでもかと叫んだ。1―1の延長10回2死。バックスクリーン左への公式戦初本塁打で、サヨナラ勝ちを決めた。

 「まだ実感がない。本当にうれしい。甲子園は、能力以上のものを出してくれます」

 打順は昨秋までの6番から甲子園で3番に昇格。ただ、結果が出なかった。初戦の下関国際戦は3打数無安打。この日も8回の4打席目まで走者を置いた場面で凡退していた。不振を抜け、チームを春夏4度目の甲子園で初の8強へ導いた。

 何より喜んだのはアルプス席の父・伸司さん(52)だ。松山は二卵性双生児で、弟・隼人さんは小浜(長崎)で同じ外野手としてプレーする。「性格は、隆一がイケイケで隼人が堅実。ようやった。ほんと気持ち良かった」と褒め称えた。

 松山は主将とは別に置かれたポストである、選手会長を務める。「下を向いているところを見たことがない」と仲間が証言する前向きな性格で、まだまだチームを躍進させる。 (井上 満夫)

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2018年3月31日のニュース