ムネリン引退へ 開幕4日前ソフト自由契約「自律神経の病気」

[ 2018年3月27日 05:30 ]

ソフトバンク退団を発表した川崎
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 ソフトバンクは26日、契約未更改だった川崎宗則内野手(36)が退団することを発表した。両者で協議した結果、27日に日本野球機構(NPB)に任意引退ではなく、自由契約選手として手続きする。川崎は球団を通じたコメントで「自律神経の病気」を公表。現時点でプレーできる状態ではなく、このまま引退することになりそうだ。

 開幕4日前、衝撃的なニュースが流れた。ソフトバンクが川崎の退団を発表。ファンには突然でショッキングな出来事となった。プレスリリースには、川崎自身のコメントとして「自律神経の病気」と闘っていることも公表された。

 「昨年の夏場以降からリハビリを続けてきましたが、同時に自律神経の病気にもなり、身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました。このような状態で野球を続けるのは、今の自分には考えられません」

 昨年4月28日のオリックス戦で1軍合流。5月11日のオリックス戦で日米通算1500安打もマークしたが6年ぶりに戻った日本では、天然芝と人工芝の違いに苦しんだ。

 7月に両足アキレス腱を痛めて戦線離脱。つらいリハビリを乗り越え、9月23日のウエスタン・リーグ、阪神戦で実戦復帰したが、第1打席の初球を本塁打した直後に、また故障した。一塁を回ったところで再び左ふくらはぎを痛めた。

 心身ともに不安定な状態が続き、球団関係者は「米国での生活が本人には合っていた。日本に復帰して、故障した焦りなどで考え込んでしまったのでは」とおもんぱかった。オフの球団行事は全て欠席。契約更改に至らず、宮崎キャンプも不参加となったが、球団は「功労者」を保留者名簿に残し、再契約の道を探った。

 故郷・鹿児島などで療養しながら、川崎も復帰を目指して体を動かすこともあった。しかし先週末、球団と会談し、「自由契約という形で、野球から距離をおいてみようと決断しました」と退団することを決めた。

 入院生活を送った時期もあり、体は細くなった。長い期間、十分なトレーニングができておらず、このまま引退することになりそうだ。それでも、球団は今後も話し合いを続けていく。三笠杉彦球団統括本部長は「ホークスで育って米国の経験も豊富。元気になってもらうのが一番の優先事項。野球界の発展のために貢献してもらいたい」と選手以外の選択肢も含めて、さまざまな可能性を模索する。

 ファンから「ムネリン」の愛称で親しまれた。華麗な守備とシュアな打撃に加え、明るい振る舞いでも人気者。今は川崎の笑顔が戻るのを待つしかない。

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