巨人・吉川尚、開幕スタメン!卒業文集から12年「2番・二塁」勝ち取った

[ 2018年3月27日 05:35 ]

高橋監督(手前)を前にフリー打撃で快音を飛ばす吉川尚
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 尚輝少年が夢見た開幕スタメン!巨人・高橋由伸監督(42)が26日、都内ホテルで行われた「第26回燦燦(さんさん)会総会」で開幕スタメンをサプライズ発表した。2年目・吉川尚輝内野手(23)は、小学6年の卒業文集で「硬式ボールはバットに当たると手がしびれる」と記してから12年後、「2番・二塁」で自身初の開幕スタメンをつかみ取った。

 事前に高橋監督から伝えられ、吉川尚の胸は高鳴った。「2番・二塁」で自身初の開幕スタメン。23歳は燦燦会の壇上で表明した。

 「昨年は1軍で何もできなかった。チームに貢献できるようにプレーした い」。昨季は5試合の出場だったが、今オープン戦は全17試合に先発出場。打率・296、2本塁打の好成績で夢舞台をつかんだ。指揮官は「(開幕戦は)目標にしていたと思いますけど、ここからが本当の力の見せどころ」と期待する。

 野球を始めたのは小学2年。6年生となった12歳の吉川尚は文集で当時を振り返っている。「最初に、グローブをはめた時、かたくて動かせませんでした。これがグローブかと思いました」。プロ2年目で、驚異的な守備範囲を誇る内野手に成長した。

 感謝の気持ちを伝える舞台だ。父・好さん(59)は76年夏、市岐阜商の「1番・中堅」で甲子園に出場。「お父さんがすすめるので野球をやることにしました」と野球人生をスタートした。

 母・陽子さん(53)は社会人女子バレーボールの東邦ガスのセッターだった。2人の支えで、3年生で初めてバットを持った。4年生で試合に出場し初打席初安打。「ヒットが1本だったので半分くやしかった」と始めた毎日30回の素振りが原点だ。

 小学6年生で硬式球を初めて打ち、「手がしびれる感じがするけどよく飛ぶのでおもしろいです。野球をやり続けたい」と純粋な気持ちを書いた尚輝少年。その12年後、「失敗を恐れずに全力でやりたい」と、4万人を超える大観衆の前に立つ。 (神田 佑)

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