金本監督「今が一番下」シーズンで巻き返す 球団史上最低勝率で最下位

[ 2018年3月26日 05:43 ]

オープン戦   阪神1―1オリックス ( 2018年3月25日    京セラD )

<オ・神>ベンチで渋い表情の金本監督(中央)
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 わずか2安打しか打てず、最後も引き分けに終わり、オープン戦は2勝12敗2分け。阪神が球団史上最低勝率の・143で6年ぶりの最下位となった。

 それでも阪神・金本監督は「もちろん最後だからスカッと打って勝って終わりたかったけど」と意に介することなく、開幕へ向け、投打の上がり目に期待を寄せた。

 チーム打率・225は12球団ワースト2位。主力の鳥谷、福留、糸井、ロサリオに当たりが出なかった。不安を残したように思えるが、オープン戦期間中はあえて求めなかった「粘り」の部分に活路を開くこともできる。

 指揮官は現状を「今が一番下やから」と笑い飛ばした上で、2ストライクに追い込まれた後の打撃に言及。昨季、チームに徹底していた(1)三振しない(2)1球でも多く投げさせる(3)四球を取る――という姿勢をキーワードに挙げ「そこら辺のメンタルの調整はシーズンに入ってからしていきます」と、打撃スタイルをシーズン仕様に転換する方針を示した。

 不安材料だった先発陣にも光が見えた。「今日の秋山が締めて、藤浪も(上げて)来てくれてメッセも上がってくれてね。下(2軍)の方で高橋遥もいい投球をしたみたいやし。思っていたより、ちょっと上がり目があるかな」。加えて、状態を上げてきた桑原、マテオ、ドリス、藤川、石崎らの救援陣にも、ひと安心した。

 00年以降、オープン戦最下位は同率を含め21チームある。うち10チームがシーズン最下位に沈んだ一方で3チームはリーグ優勝。オープン戦の結果は関係ない。本番は開幕後の143試合だ。(惟任 貴信)

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