栗山監督 開幕2軍決定も清宮待つ「準備できれば勝負できる」

[ 2018年3月26日 05:53 ]

報道陣の取材に答える清宮。頬がややシャープになった
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 限局性腹膜炎で離脱中の日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が25日、千葉県鎌ケ谷市内の2軍施設でリハビリを開始した。吉村浩GM(53)は来月2日前後に状態を見極めた上で、2軍で実戦復帰させる方針を明かした。実戦は早くても4月6日のイースタン・リーグ、巨人戦(ジャイアンツ球場)で、1軍昇格は4月中旬以降となる。

 バットを片手に持ち、清宮が2週間ぶりに公の場に姿を現した。室内練習場でウオーキング、体幹トレーニングを行うと、鏡に向かって素振りを繰り返した。静寂の中で、スイング音とカメラのシャッター音が響く。31スイングすると、18分間の練習を終えた。

 「まずはちゃんと野球ができる体に戻していかないといけない段階。その段階は踏み外すことなく、一歩一歩やっていければ」

 腹部の違和感を訴え、オープン戦中の3月12日夜に遠征先の広島から帰京し緊急入院。9日間は食事も取れず体重は6キロ減少し、頬がややシャープになった。24日に退院するまで病室で1軍の試合をチェック。離脱した自身に「情けなかった。本当はそこにいなきゃいけなかったのに」と悔しさを口にした。

 開幕まで5日。当初目標に掲げていた「開幕1軍」は消滅した。吉村GMは「4月2日になれば(試合復帰の)メドが立つと思う」とし、1軍復帰については「ファームで何試合か出てからになる」と説明。1週間はトレーナーの管理下でリハビリメニューを行い、問題がなければ実戦復帰の時期を探る。4月2日以降のイースタン・リーグの試合は同6日の巨人戦が最初。実戦から20日以上遠ざかることになるため、最低でも数試合の実戦出場は必要とみられる。1軍昇格は早くても4月中旬以降となる。

 栗山監督はオープン戦最終戦となったヤクルト戦後に「何かに合わせることはない。大切な選手なので。必ず打つ能力はある。準備できれば勝負できる」と語った。黄金ルーキーの完全復活を、誰もが待っている。 (町田 利衣)

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