【中畑清氏視点】上原 存在感で逆転の雰囲気つくる…さすがだね

[ 2018年3月26日 08:18 ]

オープン戦   巨人4―3楽天 ( 2018年3月25日    東京D )

<巨・楽>7回に3番手で登板し1回を完璧に抑えた上原
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 さすが巨人・上原だね。その姿でスタンドの空気を変える。2点ビハインドの7回に登板。ウィーラーに対して5球全球スプリットで三ゴロに仕留めると、続く銀次には初球スプリットのあと2球連続真っすぐで詰まらせた。左飛。彼本来の切れのいい真っすぐは戻っていないけど、速く見せるすべを持っている。わずか9球で3者凡退。テンポのいい投球が試合の流れを変えた。

 6回まで1人の走者も出せなかった打線が直後につながる。投手が岸から宋家豪(ソン・チャーホウ)に代わったのもあるけど、吉川尚、岡本といった期待の若手が絡んでの逆転劇。いい形で開幕を迎えられる。

 巨人のリリーフ陣はマシソン、カミネロに加えて球威と自信を取り戻した沢村もいる。上原は勝ち試合に限らず1、2点リードされた場面で使ってもいいんじゃないかな。かつてヤクルトが荒木大輔をそのように使ったことがあるけど、その存在感で逆転の雰囲気をつくる。上原には適役だと思うね。(スポニチ本紙評論家)

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2018年3月26日のニュース